<関西学生野球連盟 令和7年度春季リーグ戦 第1節3回戦:立命館大2-0関西大>◇5日◇わかさスタジアム京都

 立命館大が有馬 伽久投手(3年=愛工大名電)、高橋 大和投手(2年=)の完封リレーで勝ち点を獲得した。6回から登板した髙橋は4回を投げ、無安打無四死球6奪三振の好リリーフ。許した走者は失策の一人だけという快投だった。

 先発は2日前に完封した有馬。「疲労は相当ありました」と5回まで無失点に抑えたが、本調子ではなかった。

 ロースコアの接戦が続く中で6回からマウンドに送り出されたのが高橋。リーグ戦の登板は昨春の1回だけと大学での実績は少ない投手だが、「大事なところでいこうということで準備はさせていました」(片山 正之監督)と自信を持っての起用だった。

 立ち上がりは味方の失策でいきなり出塁を許すが、犠打で一死二塁となった後、7番・鹿熊 大誠(4年=龍谷大平安)から145キロのストレートで見逃し三振を奪うと、前日に逆転3ラン本塁打を放った代打の河田 流空(3年=大阪桐蔭)はスライダーで空振り三振に仕留めた。

「(関西大は)どんどん振ってくるチームだったので、変化球をストライクゾーンに集めて振らせながら、今日はストレートも良かったので、ストレートも使いながらという感じでした」と7回以降も快調な投球を続けていく。チームが所有するスピードガンでは自己最速を1キロ更新する147キロをマーク。圧巻の投球で関西大打線を寄せ付けなかった。

 高校時代はエースとして3年時に春夏連続で甲子園出場。高校の先輩である芝本 琳平(3年)を追うように立命館大に入学した。

 昨春にリーグ戦デビューを飾ったが、その後に右肩を負傷。その間は体作りに励み、体重も一時は5㎏増の84㎏まで増やした。シーズンに入ってからは少し落としたそうだが、以前よりも球威のある球が投げられるようになり、約1年ぶりのリーグ戦で進化した姿を見せつけた。

 6年ぶりのリーグ優勝に向けて貴重な新戦力が台頭した立命館大。関西屈指の投手陣になりそうな雰囲気が漂う。