今年の春季大会では公立校が強豪を撃破するケースが多い。4月5日に開幕した神奈川大会では、早くも公立校の注目選手たちが躍動している。
最注目は川和のプロ注目左腕・濱岡 蒼太投手(3年)だ。昨夏は桐光学園、昨秋も東海大相模相手に好投し、今秋のドラフトでも注目の存在として知られている。今春初戦は日大藤沢相手に11回151球13奪三振の熱投で4対3のサヨナラ勝ちに貢献した。メジャーのスカウトから絶賛の声があがったとの報道もあり、評価はうなぎ上りだ。12日には3回戦で藤沢翔陵と対戦が予定されている。再びチームを勝利に導く投球が出来るのか注目したい。
また、初戦から強豪・桐光学園相手にアップセットを演じたのが大師だ。部員11人と少ない人数ながら、エースの大竹 倖太郎投手(3年)が序盤のリードを守り切って2対1で3回戦進出を果たした。1年生から公式戦登板を経験した右腕は、昨春も白山戦で延長10回18奪三振を奪う快投を見せていた。次戦は昨秋の神奈川大会で4強の横浜隼人と対戦するが、連日の快進撃に期待がかかる。
今春センバツに出場した横浜清陵が同じく公立の横浜栄と初戦を迎える。横浜清陵は聖地で初戦敗退となったが、大舞台での経験を発揮できるか。対する横浜栄も昨夏から2年生エースとしてチームを支えてきた本多 凌投手(3年)、初戦の座間総合戦で6回2失点に抑えた羽間 智哉投手(2年)ら、好投手を擁する。公立校同士の好試合に期待したい。
他にも昨夏5回戦進出を果たした市ヶ尾がセンバツを制し、公式戦20連勝中の横浜、初戦21対0と大勝した横浜商は湘南学院と対戦する。激戦区・神奈川で公立校がさらなる躍進なるのか。週末の熱戦から目が離せない。