<春季高校野球神奈川県大会:横浜清陵3-2横浜栄>◇11日◇3回戦◇サーティーフォー保土ヶ谷球場

 公立校同士の熱戦は延長10回タイブレークの末、横浜清陵が勝利。1点差を守り切って4回戦進出を決めた。

 試合は横浜清陵小原 悠人投手(3年)、横浜栄・本多 凌投手(3年)が好投を続け、6回までスコアボードに0が並んだ。7回に横浜清陵髙山 大馳捕手(3年)が先制打を放ったが、8回裏に横浜栄の白鳥 颯斗内野手(3年)の一打で同点に追い付くなど、終盤まで一進一退の攻防が続いた。

 9回でも決着が着かず延長戦に突入すると、横浜清陵の主将・山本 康太外野手(3年)が、「ここで負けてしまったら甲子園と同じ」と選手を鼓舞。すると10回に力投続く本多から四球などで2点を追加して、勝ち越しに成功した。その裏の回を1点に抑え切って、ベスト16入りを決めた。

 接戦を乗り越えた横浜清陵の野原 慎太郎監督は、「(センバツの経験を)あまり整理できていない中で、目の前の試合に向かって準備できたことがよかった」と振り返った。また主将の山本も「緊張が一番のミスを及ぼすので、とにかく笑顔で表情から柔らかくしていこうと思った」と話し、「本多投手のようないい投手に対して、気持ちで負けないと思っていれば、自ずと結果もついてくると信じていました。先手で動けるようにとチームで話していました」と語っていた。