<春季高校野球神奈川県大会:三浦学苑4-3茅ヶ崎北陵>◇12日◇3回戦◇藤沢八部球場

 三浦学苑が苦しみながらも4回戦進出を決め、夏のシード入りを決めた。

 1回、3回に1点ずつ追加し、前半までにリードを作る。その後もチャンスを作るが、なかなか追加点を挙げることができない。

 三浦学苑の先発は最速136キロ右腕の吉澤 立樹投手(3年)。回転の良い速球、切れのあるスライダーをテンポよく投げ分ける投球スタイルで無失点を抑える。

 そして7回表、好守備でチームを盛り立てていた3番ショートの辻希夢内野手(3年)の適時二塁打で1点を追加した。

 これが大きな1点となり、茅ヶ崎北陵は7回、8回に1点ずつ返したが、8回途中から登板したエース左腕の秋山隼祐投手(3年)は常時120キロ後半の速球、スライダー、カーブ、チェンジアップを丁寧に投げ分け、粘る茅ケ崎北陵打線を抑え、激戦を制した。

 三浦学苑の樫平剛監督は「相手の茅ヶ崎北陵さんとは紙一重の差で、それぐらい実力のあるチームでした。ここまでコールドが続いていたので、9回まで試合がしたいと思っていました。こういう接戦が出来てよかった」と語る。

 この試合では辻が再三の好守備を見せた。「どんな捕球態勢になっても打球を止めることを意識して基礎練習を重ねてきました」と語るように二死から打球が飛べば、落ち着いて処理していた。樫平監督は「少し抜ければヒットになっていた打球を再三アウトにしてくれた」と辻の守備を称賛していた。