<令和6年度 秋季埼玉県大会:浦和学院4-1花咲徳栄>◇23日◇3回戦◇県営大宮公園野球場

 浦和学院vs花咲徳栄の一戦は前評判通りの熱戦に。

 浦和学院はエース左腕の岡部 修弥投手(2年)が抜群の安定感を発揮した。

 ストレートの最速は135キロと決して走りはよくなかった。本人も「コンディションがよくなく、抜けてしまった」と振り返る。普段は直球主体の岡部だが、花咲徳栄打線は直球に狙いを絞っているのをみて、変化球主体の投球に切り替えた。

 さらに110キロ台のスライダー、チェンジアップ、90キロ台のカーブを巧みに投げ分ける投球。夏まではスライダーとのコンビネーションが多かったが、チェンジアップ、カーブの精度が増して、投球の奥行きが出てきた。岡部はカーブのレベルアップに手応えを感じていた。

「夏でもカーブを投げていたんですけど、武器と呼べるほどの精度はなかったです。夏休みの練習でしっかりと磨いてきました」

 打者の手元で大きく落ち、カウントを稼ぎ、ストレートを速く見せる投球ができるようになった。森大監督は「調子が悪いことを自覚して投げられるようになったのが成長点」とエースの力投をたたえた。これからも厳しい戦いが続くが、エース岡部の投球に注目が集まる。