<令和7年度 春季近畿地区高等学校野球滋賀県大会:堅田13-6長浜北(8回コールド)>◇12日◇1回戦◇湖東スタジアム
1985年春の甲子園に出場した実績があり、1976年に中日からドラフト1位指名された都 裕次郎投手の母校である公立校の堅田。近年は上位に進出できていないが、将来性を感じる左腕投手がいた。それが辻田 亮輔(3年)である。
制球がやや粗い部分はあるが、ストライクゾーンに決まったストレートは球威抜群。4回終了時点で、1安打3四死球9奪三振の無失点と奪三振能力の高さを見せつけた。
スピードガンのある球場で試合をしていないため、詳細な最速がわからないが、西川 史哉監督によると、「135キロは出ているのでは」とのこと。春先からあまり調子が上がっていないそうだが、それでも要所でコースにストレートが決まっていた。
写真撮影をしていると、投げ方がDeNAの森下 瑠大投手(京都国際)と似ていることに気づく。本人は特に意識しているわけではないそうだが、体重移動もスムーズで、再現性が高まれば、もっと良い結果を出せるようになるだろう。
試合は4回を終えて7対0でリード。夏を見据えて他の投手を試すために辻田はセンターに回ったが、4点を返されたため、再びマウンドへ。5回、6回と味方の失策で1点ずつ失うが、「最少失点でいけたので良かったです」と大崩れすることなく、試合を立て直した。
最終的には7回3分の1を投げて、3安打6四死球11奪三振で1失点。「フォアボールを出したのが良くなかったです」と自身の投球には納得していない様子だった。
「カウントを悪くすることが多いので、どんどんストライクを取れるようにしていきたいです」と今後の課題を語った辻田。安定してストライク先行で投げることができれば、強豪校も苦しめることも可能だろう。
「上でもやってくれたら嬉しい」と西川監督は彼の将来に期待を寄せており、辻田も大学で続けることを視野に入れている。既に大学の練習会にも参加したことがあるそうだ。
まだまだ未完の好素材。これからの成長が楽しみだ。
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