「スーパー中学生」と呼ばれ、将来が期待された選手たち。彼らも進学する高校が決まった。その進路を紹介したい。

 まず西武・中村剛也内野手の長男である中村勇斗内野手(世田谷西シニア)は父と同じ大阪桐蔭へ進学した。181センチ95キロと恵まれた体格をしたスラッガーで、高校でも本塁打量産なるか。中村と同じく大阪桐蔭に進学するのは190センチ左腕・川本 晴大投手(東京城南ボーイズ)、U-15代表に選ばれた左の好打者・中島 齊志内野手(飯塚ボーイズ)らである。

 昨年の春、シニア日本一に貢献した136キロ左腕・小林鉄三郎投手(中本牧シニア)は横浜へ。手足が長く、しなやかな腕の振りから繰り出される直球は魅力的だ。この春の県大会からベンチ入りしている。中本牧シニアからは3番打者として活躍した田中 歩夢内野手、関東地区を代表する強打の遊撃手・田島 陽翔内野手(武蔵嵐山ボーイズ)も横浜に進んだ。

 福井 勇翔投手、倉方 湊都捕手の松戸中央ボーイズのバッテリーは仙台育英へ。福井は最速134キロの速球、カットボールを武器にする本格派右腕。倉方は二塁送球1.9秒台のスローイングは中学生離れしており、キャプテンシーも高い。U-15代表のスラッガー・鈴木 穰内野手(稲城シニア)もこの2人とともに仙台育英に進学する。

 福岡の強豪・九州国際大付には楽しみな逸材が入る。190センチの大型左腕・岩見 輝晟投手(ヤング志免レッドスピリッツ)だ。全国の強豪校の争奪戦となっていた逸材で、角度のある速球と曲がりが大きいカーブのコンビネーションで翻弄する。松川 金太郎内野手(飯塚ボーイズ)もパワフルなスイングが目を惹くスラッガーだ。

 東海大相模には稲城シニアの140キロ右腕・小寺 開唯投手、SKポニーの強打の捕手・澤田 壮太郎捕手などが入る。

 昨春のボーイズ全国大会でセンスの高い投球に注目が集まった古波蔵 滉投手(那覇ボーイズ)は今春の選抜に出場した沖縄尚学へ。投球の完成度が高く、下級生時から活躍が期待できそうだ。

 全国の強豪校へ進んだスーパー中学生たちは高校野球の舞台でも活躍できるか注目だ。

<取材で発掘した38名のスーパー中学生の進路>

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