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学校の歴史は長いものの野球部創部は2016年と新しく、近年徐々に力を付けている自由が丘学園であるが、強豪校の世田谷学園の壁は厚かった。
1回表世田谷学園の先発・成瀬哉柔は、自由が丘学園打線を三者三振に抑える。その裏世田谷学園は1番・中野大輔(2年)の二塁打に続き2番・大岡凌(2年)の三ゴロは失策となり1点を先制する。この回3番・北村琥太郎(2年)の内野安打でチャンスを広げたが、1回は1点止まりだった。
自由が丘学園の先発・長尾仁至(2年)は体をそらし、力感のある投球をする。自由が丘学園の内田英俊監督は、「今でも134キロは出ています。冬を越せば、140キロはいけると思います」と語る。
しかし世田谷学園は走者が出ると盗塁をしたり、犠打を絡めて揺さぶったりして得点を重ねていく。世田谷学園は4番の坂本勇希(2年)が前の代から中心打者として活躍しているが、この試合で目立ったのは、3番を打つ主将の北村だった。二塁打1本を含む4打数4安打の活躍でチームの得点源になった。北村は夏前までは体重が64キロだったが、この夏72キロにまで増やしてパワーアップした。
夏まではエースで中心打者であった石橋泰正(3年)を核としたチームであったが、この試合で先発した背番号1の成瀬哉柔(2年)にしても、6回から登板した杉本倫之介(2年)にしても、「背番号が1番と10番の違いはありますが、力量は同じくらいです」と北村主将が言うように、両投手とも、球に力はあった。この夏は常総学院や霞ケ浦と練習試合をして勝っているという。この試合は力の差があり、10-0の6回コールドとなったが、実力のあるチームであることは確かだ。北村主将は、「優勝を目指して、チーム全体でやっていきたいです」と語った。世田谷学園がセンバツに出場したのは31年前のこと。聖地にどこまで近づけるか。都大会の戦いを注目したい。
一方敗れた自由が丘学園であるが、チームの歴史はまだ始まったばかり。エースの長見を、周りがどこまで盛り立てることができるかがカギだが、今後の成長を気にかけたいチームであった。