当たり前だが、甲子園に出場するには公式戦で結果を出さなければならない。春のセンバツに繋がっている秋季大会もその中の1つだが、とにかく大会期間が長い。
早いところは8月下旬ごろから始まり、勝ち進めば神宮大会が開催される11月中旬ごろまで続く。およそ3か月続く長丁場を戦い抜かねばならず、秋はまだ身体づくりが仕上がっていないことを考慮すると、コンディション維持の重要性は高いといっていい。
その点で考えれば、近年コンディションやフィジカルに対しての意識が高まっているので、各選手で創意工夫を凝らしているところが多い。
ドラフトの鬼が活用するセルフケアアイテムとは?!
独立リーグの四国アイランドリーグPlus・徳島インディゴソックスは、まさに象徴的な存在と言っていい。11年連続でNPBへ選手を送り出していることでも知られているが、徹底したフィジカル強化などの育成力の高さが光るチームでもある。
そのため、選手たちの意識の中にフィジカル強化・コンディション管理に対して非常に敏感で、なかでも投手陣はケガ防止の意味合いも込めて、ザムストのアームスリーブを活用しているという。
このアイテムは、手首周りから上腕にかけて圧力を段階的に緩めることで、腕全体をサポートしつつ、加えて圧迫することで、無駄な筋肉の揺れを防ぐことで疲労軽減が期待されていると言われている。医療メーカーとして、製品を開発・製造する日本シグマックス会株式会社が立ち上げたスポーツ向けサポート・ケア製品ブランドである、ザムストならではの知見が詰め込まれたアイテムだろう。
実際に使っている選手たちからも、疲労軽減の効果を実感している。
「圧迫感がちょうどいいですし、投げやすくて張りが軽減されている感覚がありました」(投手X)
「このアームスリーブを使って投げると、肘への負担が軽減されたような感じがしました」(投手Y)
「肘への負担が軽減された感覚でした」(投手Z)
また、このアームスリーブ、皮膚温に反応して汗を乾かす量を調整することで体温をコントロールする。暑い時には効率的に汗を蒸散して体温を下げ、寒い時には生地が汗を保持することで気化熱による体温低下を抑える。暑さ対策、寒さ対策両方で活躍している。