【ドラ1候補】宗山塁に1日密着!嫉妬するほど守備が上手いと思った選手とは?
1951年に創立し、神戸市に本キャンパスを置く甲南大。長い歴史のある同大学だが、まだプロ野球選手は出ていない。今年、プロを狙える投手がいる。それが149キロ右腕の岡本駿(4年=城南)だ。すでにプロ志望届を提出し、関西外語大戦に先発した。
この試合は7回を投げて、4安打7四球7奪三振で2失点だった。チームは岡本の降板後に勝ち越しを許し、開幕3連勝を逃している。
岡本は186㎝の長身から最速149キロの速球を投げ込む本格派右腕。高校時代は遊撃手メインの投手兼任だったが、大学入学後から投手に専念している。
今春は腰を痛めて1試合の登板に留まったが、現在は故障も癒えており、前節の大阪産業大戦では7回無失点と好投している。
しかし、「球は走っていたんですけど、コントロールが定まらなかった」と初回から3四球。何とか無失点に抑えたが、不安定な立ち上がりだった。
「肩を休ませすぎて軽すぎたと本人は言っていました。本人の調整ミスだと思います」と振り返った谷口純司監督。本来は制球に苦しむタイプではないが、3回にも2四球を出すなど、4回まで無安打に抑えながらも苦しい投球が続いた。
「自分の悪いところをみんなに聞いてちょっとずつ修正していきました。真っすぐが上に抜けていたので、叩くイメージで途中から投げて、ちょっとマシになりました」と制球は尻上がりに向上。6回表に2点を失ったが、先発として試合を作る役目は果たした。
プロのスカウトから注目を集めるようになったことで、今年の春頃からプロを志望するようになった。これまでに甲南大からNPBに進んだ選手はおらず、「プロ志望届を出したのは初めてです」と谷口監督は言う。
「甲南大初のプロ野球選手になりたい」と意気込む岡本。残りの登板機会でどれだけアピールすることができるだろうか。