<関西学生野球連盟 令和6年度秋季リーグ戦:立命館大 7-0 京都大>30日◇第4節2回戦◇ほっともっとフィールド神戸

 好投手揃いの関西学生リーグ。その中でリーグトップの防御率0.46をマークしているのが立命館大の芝本 琳平(2年=)だ。

 この日も先発して6回を投げて、4安打2四球6奪三振で無失点。打っても1点リードの6回表に右中間を破る適時三塁打を放ち、投打で勝利に貢献した。

 投げて、打って、走っての大活躍で体も疲れていたのだろう。6回裏の投球中に脚を攣り、この回限りで降板となったが、好調ぶりをアピールした。

 芝本はのエースとして3年夏に甲子園で登板。立命館大に進学してからも今春のリーグ戦で最速を150キロに更新するなど着実に成長を続けている。

 今春はリリーフのみの登板だったが、今季は2回戦の先発として活躍。「真っすぐの質が春のリーグ戦が終わってからどんどん上がってきました。バッターに対しても変化量で組み立てができるようになってきて、長いイニングでも通用するようになりました」と投球の質が上がったことで、先発として結果を残せるようになった。

 その真価が発揮されたのが、1点リードで迎えた5回裏。一死満塁のピンチで、この試合が始まるまで打率4割以上をマークしていた1番・細見 宙生(3年=天王寺)、2番・平山 統(4年=東筑)との対戦を迎えた。

「抑えたら勝ちが見えてくると思ったので、ギアを上げました」と細見を高めのストレートで空振り三振。平山に対してもフルカウントから外角低めいっぱいのストレートで見逃し三振を奪い、ピンチを乗り切った。

 今季の立命館大投手陣は芝本と有馬 伽久(2年=愛工大名電)の2年生コンビが支えている。「有馬に負けたくない気持ちが今は強いです」と芝本はライバル心を燃やしている。

 春は10戦全敗に終わった立命館大だが、今季は既に4勝。下級生投手が活躍を見せており、今後の見通しは明るい。