オリックスの育成選手・中田 惟斗投手(大阪桐蔭)が戦力外となった。中田は和歌山御坊ボーイズ時代から130キロ台後半の速球を投げる右腕として注目を集め、U-15代表に選出。鳴り物入りで大阪桐蔭に入学。1学年上は春夏連覇を果たした黄金世代だったため、2年夏までは控え投手だった。2年秋からエースとなり、なかなか球速が上がらずに苦しんだが、3年生になって最速146キロをマークする速球派右腕へ成長。3年夏は準々決勝まで勝ち進んだが、金光大阪に延長14回の熱闘の末、サヨナラ負けを喫し、最後の夏が終わった。

 敗れはしたが、ほとんどが140キロオーバー。120キロ台後半のフォーク、120キロ台前半のスライダー、120キロ台後半のカットボールの精度も高く、成長を実感できた内容だった。19年のドラフトではオリックスから育成3位指名を受け、1年目から二軍で21試合に登板。ストレートの球速も150キロを超え、順調に成長を見せていた。

 しかし二軍戦では中継ぎとして起用されてもルーキー時代からなかなか成績が代わり映えがしない。今季は34試合登板で、3勝3敗、防御率5.40と高卒5年目としては厳しい内容に終わった。