オリックスの木下 元秀外野手(敦賀気比)が戦力外となった。敦賀気比時代には投手として活躍し、2年時夏の甲子園では初戦の木更津総合戦で先発登板。5回までに1失点に抑えたが、6回に連打で失点を喫し、チームは敗れて悔し涙を飲んだ。

 その後は肘痛の影響もあり外野手として出場。4番に座り3年時春の北信越大会で準優勝に貢献している。同年夏に再び甲子園の切符を掴むと、2回戦の国学院久我山戦で1試合4安打を放ち、同校を5年ぶりのベスト16に導いている。

 高校通算も38本まで伸ばし、打力を高く評価した広島が育成ドラフト2位で指名した。1年目から2軍で60試合以上に出場してチーム2位の7本塁打を記録している。しかし、期待を受けた2年目にはチームトップの89試合で打率.241、2本塁打、3年目にも79試合で打率.249、3本塁打と数字は伸び悩んだ。4年目には新井 貴浩氏が監督に就任すると、初の一軍春季キャンプ年帯同を経験したが、目立った結果は残せず同年オフに戦力外通告を受ける。オリックスと契約を交わしたが、29試合で打率1割台と振るわず今オフに2度目の戦力外通告となった。