<関西学生野球連盟 令和6年度秋季リーグ戦:同志社大18-4京都大>7日◇第1節1回戦◇わかさスタジアム京都

 同志社大が23安打18点の猛攻で今季初戦を白星で飾った。

 打線に火を付けたのが3番捕手の辻井心(2年=京都国際)。1回表に一死三塁から先制の中前適時打を放つと、その後も2本の適時打が飛び出し、4打数3安打の活躍を見せた。

「大会の入りを自分は大事にしていて、1打席目でしっかりいい結果が出たので、良かったと思います」と頷く辻井。それでも「ミスショットがまだ多い。追い込まれてからの対応は良かったですけど、甘い球を一球で仕留める力はついていないと思うので、大会を通じてあげていけたら良いかなと思います」と課題も口にした。

 母校は今夏の甲子園で優勝。辻井も決勝戦をスタンドから見届けた。「自分の時はコロナの影響もあって、観客が少なかったので、満員の中で自分たちのプレーができるのは凄いなと思いました」と後輩の躍動ぶりに感心していた。

 2年前に京都国際の主将だった辻井は現在の高校3年生と共にプレーした経験がある。「目の前の練習をしっかりやっていて、能力もあった。チーム力がついてくればと思っていました」と当時から後輩たちを高く評価していた。

 特に成長した選手には主将の藤本陽毅の名を挙げ、「自分で引っ張っていくタイプじゃなかったので、キャプテンになってから変わったんじゃないかなと思いました」と話していた。

 「全国制覇は凄いことだと思いますし、自分にも火が付きました」と後輩たちの活躍は刺激になっている。これまで以上に練習に取り組む姿勢にこだわり、「辻井が変わってきた」と花野巧監督が評価するほどに自覚が見られるようになった。

 後輩に負けじとリーグ戦を戦っている辻井。近年は京都国際出身の選手が大学野球で活躍することも増えており、ますます存在感を増していきそうだ。