5日、楽天の櫻井 周斗投手(日大三)が戦力外通告を受けた。

 高校時代から最速149キロの直球に切れ味鋭いスライダーが武器に活躍した左腕。奪三振能力の高さを売りに2年時夏から先発を任されるなど早くから頭角を現していた。そんな櫻井が注目されたのは2年時の秋の東京大会。当時の高校通算本塁打記録を樹立した怪物スラッガー・清宮 幸太郎内野手(早稲田実・現日ハム)から5打席連続三振を奪ったことから“清宮キラー”として全国にその名を知らしめた。

 17年春のセンバツ大会に出場すると、安田 尚憲内野手 (履正社・現ロッテ)から3三振を奪うなど持ち味を発揮した。夏には高校日本代表に選出され、5番打者として7試合で9安打を放って銅メダル獲得に貢献。投打で評価を高め、同年秋にDeNAにドラフト4位指名を受けた。

 プロ入り後は、2年目に中継ぎとして一軍デビューを果たし、4年目の21年にはキャリアハイの30登板を記録した。しかし、同年オフに左肘の手術を公表すると、夏場に復帰したが新型コロナ感染などもあり離脱が続いた。22年オフには疲労骨折の影響で育成契約をも経験し、翌年に支配下復帰も一軍登板は無かった。24年には現役ドラフトで楽天に移籍したが、8登板で防御率は8.44と振るわなかった。