19日より開幕したマルハンインビテ-ション大倉カップ第50回全日本選手権大会(以下、全日本大会)。20日よりト-ナメントが始まり、初日は1回戦が関東各地の球場で行われた。
JPアセットスタジアム江戸川(江戸川区球場)では、3月に沖縄で開催されたエスプランナ-カップ 第8回全日本選抜中学硬式野球大会(以下、選抜大会)で準優勝を果たしたSKポニーが2対1の逆転勝ちで、宜野湾ポニーズを下した。
試合は2回にスクイズで宜野湾ポニーズに先取点を奪われると、その後、先発・仲尾次力大投手の前に打線が沈黙。5回まで無得点に封じられる苦しい試合展開になる。
しかし6回に、先頭の山邉 蒼生が死球で出塁すると、3番・柏木 鷹空のヒットなどで一死満塁と逆転のチャンス。ここで打席を迎えた6番・佐川 槙太朗が「センター方向にヒットゾーンが広がっていたので、狙いました」と冷静に状況を見極めたうえで、有言実行のセンターへの逆転打を放つ。これでSKポニーが2対1と勝ち越しに成功した。
最後は、2番手として6回からマウンドに上がっていた佐川槙が抑えて、SKポニーが2回戦に駒を進めた。試合後、逆転打を放った佐川槙は「1球目を見逃した時はヤバいかも」と内心では焦りがあったようだが、逆に「次のストライクは振りに行く」と開き直ったことで、結果的に勝利に導く一打を放つ活躍に繋げた。接戦を制したという経験を糧に、2回戦以降も躍進なるか、SKポニーに注目したい。
また江戸川区球場では、春夏連覇を目指す関メディ学院ポニ-が、4対1で勝利。先発した菊谷颯太投手が「やってやるぞ」と気合の投球で、5回1失点の好投を披露。ポニ-市川南マリ-ンズを下して、幸先よいスタートを切った。また今大会初出場の南大阪ベースボールクラブポニーは、6対2で神田Rebaseポニ-に勝利。嬉しい全国での初勝利を手にした。
その他の会場では、選抜大会にてベスト4に入った将門ポニ-が、4対3で長崎ポニ-ベ-スボ-ルクラブに勝利。その将門ポニ-と同じく選抜大会でベスト4に入った市原ポニ-が、鹿沼ポニ-を8対0で下した。
21日も2回戦が関東各地で繰り広げられる。