目次

[1]経験0から捕手。自信を掴んだ2年秋の3試合連続完封演出
[2]中大4年間で確かな自信をつけて

 今年の大学生を代表する捕手・古賀 悠斗(中央大)。東都通算4本塁打を記録し、スローイングタイム1.8秒〜1.9秒台の強肩を見せる。

 福岡大大濠時代は、高校通算52本塁打の強打の捕手として注目され、侍ジャパンU-18代表にも選出。2017年の第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップに出場し、正捕手として3位入賞に貢献した。

 ドラフト候補に挙がる捕手は、中学時代から実績があったり、高校から捕手を始めて長いキャリを誇る選手が多い。ただ古賀は2年夏の大会が終わってから捕手となり、キャリアとしては約5年と、他の大学生捕手と比べると短い。とはいえ、その5年分のキャリアは誰よりも濃い。そんな古賀の野球人生を振り返る。


経験0から捕手。自信を掴んだ2年秋の3試合連続完封演出



古賀 悠斗(中央大)

 筑紫野市出身の古賀は中学時代、オール筑紫BBCでプレーした。 福岡大大濠の関係者から熱心な誘いを受け、福岡大大濠に進学した。当初は遊撃手としてプレーしていたが、2年夏の大会が終わって、八木監督に捕手転向と言い渡される。もちろん捕手の経験はゼロ。古賀も不安でたまらなかった。

「あの時は『何で自分が...』という感じでした。できるのかなという気持ちでした」 それからは1学年上の先輩捕手・松本 敦輝(駒大卒業)のアドバイスを受けながら、レベルアップを果たした。

 その中で自分がレベルアップできたと実感できたのは2年秋の九州大会でエース・三浦 銀二の3試合連続完封に貢献したことだ。
 「三浦は本当にコントロールが良くて要求通りに投げてくれる投手です。だから打たれた時は自分の責任というぐらい、それぐらいプレッシャーを感じながら受けていましたので結果として出たことは嬉しかったですね」

 そしてセンバツでは再試合を含め4試合もマスクをかぶった。捕手という重労働にきつさを感じながらも甲子園のグラウンドに立ったことに充実感を得ていた。

 「高校に入れば、目指すのは甲子園。やはり甲子園に立てるチームは限られます。まず甲子園に入って空気を吸って、みんなが頑張っていられる、目指している場所なんだなと思ってグラウンドに入りました」

 最後の夏こそ福岡大会準優勝に終わったが、U-18代表に選ばれ、2017年の第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップに出場し、正捕手として活躍。3位入賞に貢献した。

 「その時は(物事が)うまく捉えられなくて、高校生だったので甘かったのかなと思うのですが国を背負って行っていたので、その重圧はありました。最初はこの投手がどの球に自信を持ってて、どういうリードをしたらいいのか、難しかったです」

 国の代表として戦う難しさ、短期間で他校の投手の特徴を掴み、リードする難しさを感じながらも勝利に貢献し、評価を高めた古賀は、大学進学を決断する。高卒プロ入りしたい気持ちはあったが、周囲の勧めもあり、中央大進学となった。

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