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左打者7人の佼成学園 都立青山の変則左腕・長谷川を攻略して5回コールド



宮成の安打で重藤生還(佼成学園)

 都立青山のエース、左腕の長谷川 遼太は、ややトルネード気味に、背番号を打者に見せるほど体をひねり、シュート回転の落ちる球を持つ、変則投手。対する佼成学園は、1番打者から5番まで全員左打ちで、先発に左打者が7人も並ぶ。強豪の佼成学園といえ、一つ間違うと、いわゆるハマった状況になる可能性がある厄介な投手だ。

 それでも1回裏、佼成学園の1番・郷原 証悟が粘って食らいついた末に、右中間を破る三塁打を放ち、3番・松本幸士の中前安打で生還し、1点を先制する。結果としてこの1点が大きかった。佼成学園はこの回さらに2点を追加。2回裏は足も絡めて3安打で2点と、効率よく加点し、試合の主導権を握る。

 佼成学園の先発は左腕の大貫 秀一朗。昨年秋は二松学舎大附戦に先発して1回持たずに降板した。それでも佼成学園の藤田 直毅監督は、「よくなっている」と、成長を感じている。大貫は身長178センチ、68キロと少しやせ型ではあるが、球にキレがある。「低めに集めることができました」と大貫はこの試合での投球について語る。4回までは失策の走者を1人出しただけのノーヒットピッチングだった。

 しかし5回表、都立青山の先頭打者・丸山 真太朗を2ストライクまで追い込みながら、ライトに二塁打を打たれる。「追い込んでから、早くアウトを取りたい、勝負を急いでしまいました」と大貫は言う。この試合、唯一の反省材料だ。

 それでも佼成学園は5回裏、青山の長谷川の制球の乱れもあり、一気に5点を入れて10対0。5回コールドが成立した。

 都立青山と言えば、神宮球場の隣にある学校。都会の学校だけに、練習環境には恵まれないが、この夏は東京実に敗れはしたものの、延長15回、10対11というタイブレークの激闘をするなど、力をつけている。また春から夏に向けて、仕上げていってほしい。

 一方、佼成学園は夏のメンバーでの残っているのは、主将の重藤 琳太郎だけ。それでも選手層が厚いだけに、力はある。投手はこの日投げた左の大貫と右の加納 新大による継投を考えているという。ただ練習試合はあまりできていないそうであり、経験豊富な藤田監督の下、一戦一戦、実戦を経験しながらいかに力をつけていくか、注目される。