試合レポート

氷取沢vs津久井浜

2017.07.13

バッテリーが躍動した氷取沢が乱打戦制す!

 7月13日、夏の高校野球も各地で開幕し、いよいよ高校野球シーズンが本格化してきた。神奈川大会では10会場で20試合が行われる。予定通り進めば今日で1回戦が終了し、予備日を挟んで15日から2回戦が始まる。

 [stadium]サーティーフォー保土ヶ谷球場[/stadium]の第1試合は6年連続の初戦突破を目指す氷取沢と、新チーム結成以来公式戦初勝利を目指す津久井浜の県立高同士の戦いとなった。

 先制点を奪ったのは津久井浜だった。1回裏、四球と暴投で一死三塁のチャンスを作ると、3番・安部 将吾(3年)が左翼への適時打を放って先制に成功する。流れを渡したくない氷取沢は2回表、4番・杉村 奎哉(2年)の右翼越えソロ本塁打で同点に追いつく。打った瞬間それとわかる一打は大会第15号本塁打となった。両チームのクリンナップの一打で1点ずつを奪った試合はここからしばらく膠着状態が続く。

 氷取沢の先発・三羽 俊介(3年)はワインドアップから体を大きく使い、力強く腕を振って威力十分な直球を投げ込む。初回こそバタついて先制点を許したが、以降は落ち着いて4回まで無失点に抑える。一方、津久井浜の先発・斉藤 光哉(3年)はセットから背中側に倒れこむように体重移動し、グラブを持つ左手を高く上げてがら投げ込むスタイル。こちらも4回まで1失点に抑える好投を見せる。

 試合が動いたのは5回表、四球と二塁打で一死二、三塁とした氷取沢が相手投手の暴投で1点を勝ち越し。しかしその裏の津久井浜も3安打を集めて2点を奪い逆転に成功する。4回までの投手戦から一転、5回以降は点の取り合いとなった。

 1点を追う氷取沢は6回表、一死から4番・杉村が二塁打で出塁すると、そこから4連打が飛び出し一挙3得点。再びリードを奪う。しかしその裏、津久井浜も四球のエラーからチャンスを作ると2番・工藤 航大(3年)の中越二塁打などで2点を返し同点い追いつく。両チームの意地と意地のぶつかり合いでなかなか主導権を握ることができない。

 決定的な点が入ったのは8回表だった。二死から3四球で満塁としたところで、氷取沢の1番・荻野 聖史(3年)の右中間二塁打で2点を加えた。

 粘りたい津久井浜だったが、最後は氷取沢の右翼手・佐々木 雄大(3年)が右中間の飛球を好捕でゲームセット。7-5で氷取沢が逃げ切った。氷取沢のエース・三羽は9回162球の熱投で完投勝利を収めた。これで氷取沢は6年連続の初戦突破を決めた。

 勝った氷取沢は17日に[stadium]横須賀スタジアム[/stadium]で生田東と2回戦を戦う。

(記事=林 龍也

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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