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西武ドラ1・武内夏暉が新人王争いでリード!岸孝之以来、新人では17年ぶりの規定投球回到達なるか?

2024.07.14


國學院大時代の武内夏暉

西武のドラフト1位ルーキー武内 夏暉八幡南高-國學院大-西武1位)が、快進撃を続けている。7月4にはソフトバンク戦で12球団屈指の強力打線相手に8回無失点と好投した。

ここまで10試合に先発し9試合でクオリティスタートを達成。勝ち星に恵まれない試合もあったが5勝1敗。体調不良による離脱があったこともあり、規定投球回には届いていないものの防御率1.37と圧倒的な成績を残しており、新人王争いも一歩リードしている状況だ。

そんな武内のここまでの投球回数は72回1/3。三振を多く奪うタイプではなく47奪三振と三振の数はさほど多くない。それでも与四球は10個で、奪三振と与四球の比率を示すK/BBは4.70。これは今井 達也作新学院高ー2016年西武1位)の2.84、隅田 知一郎波佐見高-西日本工業大-2021年西武1位)の3.13を大きく上回っている。

このように結果を残している武内だが、このまま先発ローテーションを守ることができても規定投球回に到達するかは微妙なところだ。

西武の新人で規定投球回に到達したのは2007年の岸 孝之名取北高ー東北学院大ー2006年西武希望枠、現・楽天)が最後。同年の岸は156回1/3を投げ11勝7敗、防御率3.40の成績を残している。

岸以降では2011年に牧田 和久静清工ー平成国際大ー日本通運ー2010年西武2位)が127回2/3を投げたのが最多であり、100回以上を投げたのも牧田1人だけしかいない。武内と同じくドラフト1位の大卒左腕である隅田も1年目は100回に到達しておらず、投球回数は81回2/3にとどまっていた。

はたして武内はどこまで投球回数を伸ばすのだろうか。ルーキーながらコントロールを武器としアウトを積み重ね、先発ローテーションを支える左腕の今後に注目したい。

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この記事の執筆者: 勝田 聡

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