試合レポート

立命館宇治の198㎝大型右腕の十川が1安打10Kで無失点の快投!昨夏甲子園で感じた悔しさを糧に10キロ増量【24年夏・京都大会】

2024.07.14


6回1安打無失点の好投を見せた立命館宇治先発の十川奨己

<第106回全国高等学校野球選手権京都大会:立命館宇治14-0北桑田(6回コールド)>13日◇2回戦◇立命館宇治14-0北桑田(6回コールド)

【トーナメント表】夏の京都府大会 これまでの結果

昨夏の代表校である立命館宇治が6回コールド勝ちで3回戦進出を決めた。

この試合では最速140キロ右腕のエース・十川 奨己(3年)が今大会初先発。6回を投げて、1安打無四球10奪三振の好投を見せた。

身長は昨年より1㎝伸びて198㎝。「昨年の甲子園の開会式で明らかに体つきが違いました。自信を持ってあの舞台で歩けるようになるためには体から作っていくべきだと思いました」と体重は10㎏増やして94㎏までになった。昨年と比較しても下半身を中心に明らかに体の厚みが増している。

投げているボールも明らかにスケールアップしていた。「自分の持ち味は打たせて取るピッチング」と話す十川だが、この日は角度と威力のあるストレートやカーブを軸に立ち上がりから二者連続三振を奪うなど、三振の山を築いていく。

許した走者は5回表に浴びた二塁打の一人だけ。打撃でも先制打を含む4打数3安打2打点と大活躍を見せた。

相手を圧倒する投球を見せた十川だが、「変化球をストライクゾーンの中に収めることができず、真っすぐもそんなに投げられていなかった。要所で自分の思った通りの打ち取り方ができなかったので、そんなに自分の中では良くなかったと思います」と自己評価は厳しめだった。

昨夏の甲子園では2年生ながらエースとして1回戦の神村学園戦に先発するも6回6失点。「力不足を感じた大会」とほろ苦い思い出となった。

もう一度、甲子園に戻って成長した姿を見せるのが今夏の目標だ。「自分の持ち味の打たせるピッチングでしっかりリズムを作っていきたいです」と今後の抱負を語っていた。

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この記事の執筆者: 馬場 遼

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