昌平vs杉戸
4番起用が嵌る!昌平の4番栗原が3安打4打点の活躍でコールド勝ちを導く!
![](/images/report/saitama/20150417002/photo01.jpg)
3安打4打点を記録した栗原(昌平)
4番起用がピタリと嵌った。
杉戸町にある私立校・昌平。同じ杉戸町にある杉戸との対決になったが、1回表からチャンスを作る。1番森田夏樹(3年)が左中間を破る適時二塁打を放つと、二死二塁となって2年生4番の栗原が適時二塁打を放ち、1点を先制する。
実はこの栗原、初の4番であった。設楽監督は栗原の起用について、
「随分、悩みましたね。最近、上級生のクリーンナップが当たりがなかったので、ここで右打者を誰に入れるかを考えていたのですが、コーチと会議をして、彼を4番にしようと決めました」
その栗原は、体自体は細見だが、なかなかパワフルなスイングができる選手。捉える当たりが非常に強く、打球音からインパクトの強さを感じる。
昌平は2回表に、二死三塁から岩瀬の適時打で2対0とする。その後、点が入らない状態が続いていたが、5回表、二死二塁から2番野崎の中前適時打で1点を追加して、二死一、二塁となって、4番栗原が再び右中間を破る適時三塁打を放ち、5対0。なおも攻撃は続き、6番宮本の適時打で6対0に。
さらに6回表、昌平は二死二塁から3番橋本の適時打で7対0とすると、橋本が盗塁を決め、二死二塁となって、ここまで2安打3打点の4番栗原が中前適時打を放ち、8対0で突き放す。
設楽監督によると栗原はこの冬に打撃面が急激に伸びた選手。この日の活躍は自信を深める試合になっただろう。
栗原の良さは強くバットが振れること。さらに体を大きくさせて、ワンランクレベルアップさせてほしい選手だ。昌平は、岩瀬、藤塚、山田とつないでいき、7回コールド勝ちで県大会出場を決めた。
昌平の設楽監督は「試合前に想定していたやりたい野球ができました。選手たちはよくやったと思います」と戦いぶりを評価。また、監督はコーチに感謝の思いを述べた。設楽監督も、学校の行事で、練習に遅れることもあり、フルに見ることができない事情がある。そんな中、選手たちを見ていたのが、コーチたちで、練習メニューも任せているようだ。一番、選手たちのことをよく見ているコーチの意見をしっかりと聞いて、試合の起用を決めているようだ。今回の栗原4番も、コーチの進言があってこそだ。
選手、コーチ、監督との信頼関係で成り立っているチームと感じさせた昌平は、攻守ともにバランスが取れた好チーム。県大会でも、上位を狙うべく、さらに攻守に磨きをかけていく。
(文=河嶋宗一)