田中将大が3時間の熱血指導!参加投手のレベルに驚くも「これで完成だと思わないでほしい」
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12月3日、楽天・田中 将大投手(駒大苫小牧出身)が直接指導する『マー君ラボ 2023supported by MIZUNO』を開催。3時間程度の短い間だったが、未来を担う球児たちへ丁寧にアドバイスを送った。
前回に続いて、今年もさらなる成長に意欲を持った投手が全国各地から応募。総勢およそ50人近くから申し込みがあったが、田中投手自らが全投手の映像をチェックして選出。最速140キロ近い速球を投げるような投手から、120キロほどの投手など様々なメンバー6人に絞った。
緊張した面持ちで選手と対面をすると、早速、「18.44mの距離で突き刺すような速球を投げるためには、遠くに投げる力は必要で、そのためには体を大きく使わないといけない」と田中投手なりのキャッチボールの重要性を伝授。選手たちも真剣なまなざしで聞いたうえで、キャッチボールで肩をほぐした。
田中投手は、合間に選手たちと会話のキャッチボールをしていたが、「言うことないですよ、みんな能力が高いです」と選手たちのレベルに舌を巻く場面も。自ら選んだ選手たちの能力の高さに改めて驚いたからこそ、ピッチングでは丁寧かつ細やかな指導が光った。
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計測結果に基づいて指導する田中将大投手
インステップをしている選手がいれば、「インステップは気にしているの?」と一声。そこから細かなアドバイスを始めるが、あくまで野球界の先輩としてアドバイスを送る程度。また、変化球に悩んでいる選手がいれば、ミズノ社の計測機器・MA-Qの計測結果を見ながら、握り方やリリースのイメージなど一緒に考えた。「各選手、物事への考え方がしっかりしている」と感じたからこそ、データを活用しつつ、選手たちの個性・感覚を大事に、自信を持たせるような指導だった。
最後の質疑応答でも、各選手から次々と質問をぶつけられた田中投手。イベント終了ギリギリまで質問を受けたが、1つ1つの問いかけに、自分なりの考えをキチンと伝えた。そこには、これから飛躍のチャンスがある中学3年生だからこその思いがあるからだ。
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記念撮影
「中学3年生は、これから体もどんどん成長します。ですが、球を投げるにあたって考え方のヒントやコツは変わらないと思っています。だから、まだ伸びしろがありますし、これで完成だと思わないでほしいです。今回、自分なりに話をさせてもらった中から、何か考え方、些細なアドバイスでもいいので、これからの練習から身につけていってほしいです」
参加した選手たちのなかには、強豪校へ進学予定の選手もいるという。この中から、田中投手のようなトップアスリートが生まれれば、今回のイベントは大成功だろう。野球界の発展も含め、無限大の可能性を秘めた選手たちの、これからの活躍を期待したい。