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準硬式最高峰の大会に挑む強豪揃う!残すは関西地区のみ!<田中裕毅の”準硬ドットコム”第19回>

2024.06.12


前回大会で準優勝に輝いた日本大

ほとんどのチームは春季大会を終えて、集大成の夏へ準備を進めている高校野球界。一方で、大学準硬式は夏に開催される全国大会を目指して各地で熱戦が繰り広げられている。

6月10日終了時点で残すところは関西地区のみとなり、他の地区は出場校が出揃っている。6月中には関西地区も出場校が決定する予定となっており、その動向が注目されている。

今回は8月下旬に九州で開催される全日本大学準硬式野球選手権大会(以下、全日大会)と9月上旬に北海道で開催される清瀬杯全日本大学選抜準硬式野球大会(以下、清瀬杯)の出場校の顔ぶれを見てみたい。

2年連続全日大会決勝進出の日本大ら強豪が揃う

北から見ていくと、まずは前回大会でベスト8進出の北海学園大が今大会も出場権を掴んだ。ともに全日大会に出場する北星学園大とともに、上位進出となるか。

東北地区も前回大会出場した東北学院大が代表権を掴んだが、注目は最多6校出場の関東地区だろう。
2022年から2年連続で決勝に進出している日本大を筆頭に、前回大会ベスト4の中央大。さらにベスト8の早稲田大など力のある6チームが出場する。各校の戦いぶりは、大会の情勢にも関わってくるだろう。

強豪揃う東海地区からは2023年にも出場した中京大、名城大、愛知大の3校が出場。今年も厳しい予選を勝ち切って、全日大会の切符を掴んだ。上位進出となるか。

北信越地区では金沢大医学部が貴重な1枠を掴み取り、全日大会出場を決めたが、現在予選が開かれている関西地区は大きな話題となっている。
前回大会の優勝校・大阪経済大が予選で敗退しており、全日大会および清瀬杯への出場を逃した。関西地区のみならず、大学準硬式では大きなトピックスとなったが、そのなかで既に4校が全日大会の出場を決めた。

前回大会に出場した京都産業大と甲南大が今年も予選を突破。ともに初戦敗退に終わった悔しさを晴らす大会となる。同じ関西地区の代表で出場する関西大、京都先端科学大とともに、上位進出を目指す。

1枠ずつ与えられている中国、四国地区からは広島大、徳島大医学部がそれぞれ出場。そして開催地・九州からは開催地枠を含めた4校が出場。九州選手権で優勝した九州産業大を筆頭に、前回大会出場の九州共立大などが登場。地元を沸かせる戦いぶりに期待したい。

前回大会でベスト4まで勝ち進んだ日本福祉大

前年ベスト4・日本福祉大や初出場チームなどが清瀬杯へ

9月上旬に北海道で開催される清瀬杯は16チームが出場。地元・北海道からは北海道教育大釧路が出場。東北地区は青森大が出場権を獲得した。

4枠が与えられている関東地区からは、前回大会にも出場した関東学院大などが出場する。初の全国大会となる高崎健康福祉大などにも注目だが、東海地区は日本福祉大と名古屋商科大と、前回と同じ2校が出場することとなった。

特に日本福祉大は前回ベスト4まで勝ち上がるも、準決勝・大阪教育大戦では延長戦の末に0対1で惜敗。苦い思いがある。昨年の悔しさを晴らして、優勝を手に取ることが出来るか。

北信越地区からは新潟大が出場。中国地区は2023年も出場した山口大、四国地区は松山大がそれぞれ出場する。

九州地区は前回ベスト8まで進出した西南学院大と長崎県立大がそれぞれ出場権を獲得。大会での躍進を狙う。

出場チームが決まっていない関西地区は、6月中に決定予定。前回大会で準優勝になった大阪教育大や、ベスト4に勝ち残った関西大人間健康学部らが勝ち残っている。今年も全国の切符を掴むことが出来るか。

いよいよ全国大会の出場校が出揃う。果たしてどんな顔ぶれとなり、大会ではどのような戦いを見せてくれるのか。

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この記事の執筆者: 田中 裕毅

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