圧倒的馬力! 鹿児島実の151キロ右腕・井上 剣也の実力を徹底分析!ライバル・神村学園を翻弄する投球術を身に付けられるか?<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>
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井上 剣也(鹿児島実)
今年の九州地区でトップレベルの評価を受ける剛腕が井上 剣也投手(鹿児島実)だ。最速151キロの速球を投げ、今春の鹿児島県大会で優勝を果たした。夏の投球次第では、ドラフト上位指名の可能性を持った逸材に迫っていきたい。
投球を見ると、馬力の大きさが目を引く。ストレートは常時145キロ〜150キロを計測しており、ここぞという場面で150キロオーバーの速球で打者を圧倒する。速球の威力は確かなものがあり、詰まらせる投球を得意とする。ストレートにかなり自信を持っているのか、2ストライクから高めのストレートでねじ伏せるパターンが多い。高校生のうちは変化球に頼らず、今の投球パターンで勝負したほうが次のステージで生きると思うので、ぜひ決め球のストレートに磨きをかけてほしい。変化球は120キロ近いカーブ、さらに速度が増したスライダーを膝元に投げ込む。走者を背負っても、また雨天で足場が悪い中でも粘り強く投げられる精神力の強さは見事だ。
投球フォームを見るとバランスを大事にしており、セットポジションから始動している。左足をまっすぐ上げて、軸足にしっかりと体重を乗せる。そこから身体を半身にした状態で、インステップ気味に踏み出して、開きを抑える動きを見せている。テークバックの動きを見ると、右肘を折りたたむようにして、トップを形成する。井上が良いのは踏み出し足で勢いをつけて、強く腕を振ることができていること。剛速球を投げたい時にしっかりと出力の高いストレートを投げることができる。
常に140キロ台中盤〜後半のスピード能力に加え、直球中心で圧倒する球質の良さを見ても、今年の高校生の右腕ではトップレベルに入る逸材ではないか。ただ、178センチと上背がない投手なので、完成度の高さが求められるタイプ。ストレート中心の投球を軸にしつつ、春にはないバリエーションで圧倒できる投手になりたい。鹿児島のライバル・神村学園打線を翻弄できる投球ができるようになれば、スカウトからの評価も高くなるのではないか。
<井上剣也(いのうえ・けんや)>
右投げ右打ち 178センチ77キロ
鹿児島市立谷山中出身
谷山イーグルスでプレー
2年夏からベンチ入りし、主に先発で活躍
2年秋は3回戦敗退 鹿児島県選抜に選出
3年春は準々決勝の国分中央戦で16奪三振完封
決勝戦の鹿屋農戦で12奪三振完封
九州大会ではベスト8
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