試合レポート

県内屈指の本格派右腕が完封目前で崩れるも…橿原学院何とかしのいで3回戦へ【24夏・奈良大会】

2024.07.11


先発した澤辺孝良(橿原学院)

<第106回全国高等学校野球選手権奈良大会・2回戦◇橿原学院 6-5 法隆寺国際◇10日◇さとやくスタジアム>

【トーナメント表】夏の奈良大会 10日までの結果

春3位の橿原学院法隆寺国際に競り勝った。

橿原学院の先発はエースの澤辺 孝良投手(3年)。スリークォーターから最速145キロの速球を投げる県内屈指の本格派右腕だ。

1回表は二死から連打と死球で満塁のピンチを招いたが、6番・新野 陽翔(3年)を三邪飛に打ち取り、無失点で切り抜ける。

すると、2回以降はテンポの良い投球を見せ、8回まで無失点。4回以降は1本も安打を許さず、「8回まではほぼ完璧」と谷車竜矢監督も評価する投球だった。

しかし、9回表に突如、制球を乱す。3四死球で一死満塁のピンチを作ると、代打・宮川 慧祐(3年)に押し出しの四球を与えたところで降板。「自分に余裕がなくなった時にああいう風に出てしまうのは自分の弱さ。それを克服しないと甲子園に行けないので、次はないようにしたいです」と反省の弁を述べた。

2番手の山本 大夢投手(2年)も法隆寺国際の反撃を浴びて、1点差まで詰め寄られるが、何とかリードを守り切ってゲームセット。澤辺は8回3分の1を投げて、3安打6四死球4奪三振4失点という内容だった。

最近は調子が下がり気味だったそうだが、「今日でやっとましになってきた。ここから上げていきたいです」と復調を期する。

3回戦の相手は強豪私学の奈良大附。「強い相手なので、圧倒できるピッチング、圧倒的な勝ち方をしたいです」と意気込む澤辺。プロ注目の遊撃手である岸本 佑也(3年)らを擁する相手にどんな投球を見せてくれるだろうか。

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この記事の執筆者: 馬場 遼

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