平藪 樹一郎選手 (神村学園)

平藪 樹一郎

球歴:神村学園

都道府県:鹿児島

ポジション:投手

投打:左 / 右

身長:170.0 cm

体重:68.0 kg

学年:卒業

寸評

 右の柿沢 貴裕と共に神村学園の左右の2枚看板なのが、この 平藪樹一郎 。豪腕リリーフ型の柿沢とは対照的に、まとまりのある先発型の平藪。そのためエースナンバーを背負っているのは、今回ご紹介する 平藪投手の方だ。それでも球速は、130~135キロぐらいでも、腕を強く振って球速以上に力強い球を投げ込んできます。 (第一印象)  正直、神宮大会と比べても、目に見えて球威・球速が増した印象はありません。ただボールゾーンに切れ込んで来るスライダーに威力があり、選抜の石巻工業戦では5回で8奪三振を奪えていました。このスライダーは、今後も彼の武器となる球になるでしょう。適度なまとまりと馬力を兼ね備えた、貴重なサウスポーです。 (長所)  石巻工業戦では、5回を投げて1死四球。秋は、イニングの1/3以上のペースで四死球を出していましたが、かなり球筋は安定してきました。実際その球を追ってみると、両サイドに適度にボールを散らすことができています。そうやって目を慣らしておきながら、低めに切れ込む変化球で空振りを誘います。  ボールの出所も隠せていますし、腕を何より強く振れるのが魅力。そのため速球と変化球の見分けもつきにくいですし、体重移動も悪くないので、ボールにしっかり体重を乗せられ、勢いのある球が打者の手元まで行きます。 (課題)  かなり制球は良くなったのですが、足の甲の地面の抑えが浮いてしまいがちで、力を入れると上吊る傾向にあります。また左打者に対し、スライダーなどの変化球が甘く入って、その球を痛打される場面が目立ちました。そのため石巻工業戦では、5イニングを投げて7安打とイニングを上回る被安打を浴びています。
更新日時:2012.04.02

将来の可能性

 正直馬力のある選手なので、もう少し一冬越えて球威・球速を伸ばしてくるかなと思っていました。しかし球速を伸ばすことよりも、しっかりボールをコントロールすることに重点を置いて取り組んできたようです。そのおかげで、投球の安定感は秋よりも増してきました。  これから夏に向け、カウントを取りに行く変化球の精度を上げて、再び甲子園に戻ってきて欲しいですね。いずれにしても2012年度の鹿児島を引っ張るのは、柿沢とこの平藪ということになりそうです。
更新日時:2012.04.02

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です