試合レポート

修徳vs都立大森

2012.09.09

修徳vs都立大森 | 高校野球ドットコム

舘(修徳)

去年以上の破壊力! 16得点で快勝

伝統的にバランスが揃ったチームを形成する修徳
今年のチームは昨年以上の破壊力を秘めたチームだ。前のチームからレギュラー背番号だった選手が4人残った。
強肩、打球判断の良い外野守備が長けた1番飯野 周太(左/左 175/77)、この夏の帝京戦で本塁打を放ち、冷静なインサイドワークが光る4番山下 竜治(右/右 173/173)、右、左に長打を打ち分け、強肩ライトの5番舘 亮平(右/右 177/75)、球足の速い打球を連発し、堅実な一塁守備を見せる6番根本 将吾(右/左 182/79)が打線の核となり、そして3番に野球センス抜群の1年生・酒井 良樹(右/左 174/70)がセカンドで出場している。試合では核となる選手が活躍を見せた。

1回表、先発の平尾が2奪三振を奪う快調な立ち上がり。その裏、都立大森の左腕・坂元を打ち崩す。一死三塁から3番酒井のライト線を破る二塁打で、先制。4番山下が四球で、一死一、二塁から5番舘が左中間を破る二塁打で、2点を追加。さらに6番根本のタイムリーで4点を入れる。

2回表には3番酒井がライトのラインを超える弾丸ライナーのホームランなどで2点を追加。なおも打線の勢いは手を緩めることなく、3回には舘の3ランで6得点。さらに4回には1番飯野の長打、3番酒井のライト線を破る二塁打などで4点を入れ、16対1と圧倒的リード。

平尾は4回まで無失点に抑え、5回から背番号10の右サイドの松本とつないで5回コールド勝ちを決めた。

昨年から経験を積んでいる選手が核となり、活躍を見せている。やはり秋は経験値が高い選手が揃っているチームは強い。
レギュラーとして出ているだけに土台となる体格もしっかりしている。身長は170センチ~175センチぐらいとはいえ、体重はマイナス100前後と、がっしりした選手が多い。下半身の太さ、そして身のこなしの柔らかさが光り、土のグラウンドでも落ち着いた守備を見せ、打撃もしっかりと軸足に体重を乗せて、内回りのスイングで打てる選手が多かった。

攻守ともにレベルの高さを見せた修徳。本大会まで勝ち進むことができれば、注目チームの一つになりそうだ。

(文=河嶋宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.22

【鹿児島】神村学園は鹿児島商と沖永良部の勝者と対戦、鹿児島実は大島と初戦で対戦<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.22

【岐阜】県立岐阜商は高山西と対戦、同ブロックに中京<2024夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.22

南北海道室蘭支部が開幕!北海道栄、苫小牧中央がコールド発進【2024夏の甲子園】

2024.06.22

【愛媛】23日に抽選会!名門・松山商が1歩リード、済美、今治西が追う展開か<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.22

奈良の組み合わせ決まる!天理と智辯学園が同ブロック、春秋Vチームが4強かけて激突も【2024夏の甲子園】

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.18

今夏埼玉の注目野手18人! ドラフト1位級の花咲徳栄スラッガーを筆頭に浦和学院・昌平らに大型選手が揃う【埼玉注目野手リスト】

2024.06.18

昨夏甲子園出場の東海大星翔進路紹介!遊撃手は阪神、エースは専修大、主将はレギュラーとして大学選手権出場!

2024.06.19

夏の兵庫大会のヒーロー候補21人!報徳学園・今朝丸、神戸弘陵・村上の「151キロ右腕二人」が筆頭格!投打にタレント揃いの東洋大姫路にも注目

2024.06.18

激戦区・兵庫の組み合わせ決定!センバツ準V報徳学園は舞子と明石北の勝者と、3連覇狙う社、プロ注目右腕・槙野遥斗擁する須磨翔風など注目校の初戦は!?【2024年夏の甲子園】

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.25

首都2部優勝の武蔵大の新入生に浦和学院の大型左腕、左の強打者、昌平の主軸打者など埼玉の強豪校の逸材が入部!

2024.05.24

春季近畿大会注目選手17人! 智辯和歌山の大型右腕、大阪学院大高の全国トップレベル遊撃手、天理のスラッガーコンビら逸材がこぞって出場!

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.05.25

【長崎】長崎北、長崎日大、創成館などが勝利<NHK杯地区予選>