立正大・伊藤裕季也が2本塁打で優勝へ導く【2018年明治神宮大会・大学の部】
大学4年生にとっては最後の大会となる明治神宮大会(大学の部)が11月15日に開幕した。同大会に出場するメンバーの中には、10月に行われたドラフト会議で指名された選手も含まれている。
もちろん昨年の大会にもドラフトで指名された選手は多数出場していた。また、今年のドラフトで指名された選手も存在する。そんな昨年の同大会に出場した選手を振り返ってみたい。
昨年の明治神宮大会(大学の部)を制したのは、立正大学だった。その立正大学の4番に座っていたのが伊藤裕季也(現・DeNA)である。
決勝で劇的な本塁打を放った伊藤裕季也
伊藤は3試合で打率.500(10打数5安打)、2本塁打、4打点と大暴れ。主将としてチームを引っ張った。また、伊藤の前となる3番に入った小郷裕哉(現・楽天)も打率.571(7打数4安打)、3打点と結果を残した。まさに2人が優勝の立役者となったのである。
その立正大学に初戦で敗れた九州共立大学は、島内颯太郎(現・広島)と久保拓眞(現・ヤクルト)の両投手がマウンドに登っている。島内は7回途中2失点、久保は2回無失点と結果を残したものの打線の援護がなかった。
法政大学は初戦となった環太平洋大学戦に「4番・一塁」で中山翔太(現・ヤクルト)、「1番・左翼」で宇草孔基(広島2位)が出場した。ともに1安打ずつを放ったが、勝利には結びつかず初戦敗退となっている。
その他には創価大学の杉山晃基(ヤクルト3位)、東日本国際大学の片岡奨人(日本ハム7位)も出場している。杉山は関西国際大学相手に6回4失点の内容で敗戦投手と悔しい結果に終わっている。また、片岡は3打数ノーヒットで結果を残すことができなかった。
昨年の明治神宮大会に出場し、すでにプロ入りを果たしている選手は1年目のシーズンを終えたばかり。当然、まだNPBでの実績はない。それは今年のドラフト会議で指名された選手も同様だ。NPBでも大学時代同様にチームを引っ張る存在となることに期待したい。
(記事:勝田 聡)