試合レポート

千葉明徳vs千葉工

2020.08.25

千葉明徳、夏経験者の水野を中心に快打連発!5回コールド勝ちで県大会進出!

千葉明徳vs千葉工 | 高校野球ドットコム
水野源章(千葉明徳)

 夏ベスト8の千葉明徳。大会初戦を迎えた。夏の独自大会と並行して、下級生たちの練習試合も行っていたが、ベンチ入りした2年生を含めた練習試合は2試合のみ。ほぼぶっつけ本番となったが、それでも精度の高い野球を見せた。

 1回裏、一死一塁から3番・水野源章の三塁打で先制し、続いてワイルドピッチから1点を追加。その後も打者一巡の攻めで、一挙6点を入れる。

 2回裏もバッテリーミスから1点を追加し、3回裏は二死から1番秋田の二塁打、2番飯室の適時打で1点を追加し、さらには4番番場雅也の右前適時打で9対1とリードを広げる。5回裏にも2点を入れて、11対1。5回コールド勝ちを決めた。

 機動力を絡めながら、着実に加点をしていく千葉明徳の攻撃内容はやはり完成度が高い。岡野監督は「秋は機動力、守備ということについてはこだわってやっています」と語るように、内野手の球際の強さ、外野手の判断力の高さは、ほかの千葉のチームと比較しても強いものがある。

 特に個人では3番・水野源章の攻守の完成度の高さは素晴らしいものがある。まず第1打席は「今年は長打を打てる選手が少ないので、外野の間を抜く打球を打つつもり」で入った第1打席は本人も驚きの三塁打。インパクトまで無駄がなくきれいなスイング軌道で、打球を飛ばし、5回裏にもコールドを決める左中間を破る適時二塁打を放ったが、本人曰く「外野手が前進守備だったので、良いところに飛んでくれた結果だと思います」と内容面では満足していない。

 とはいえ、広角に打ち分けるバットコントロールは素晴らしいものがあり、また三塁守備も痛烈な打球を処理したり、もともと投手をやっているということもあって、確実性と強さを兼ね備えたスローイングは絶品。主将を務める水野はしっかりと声を出して、投手を励ましており、姿勢も申し分ない選手だ。

 投手としては完投能力もあり、岡野監督からも「夏の幕張総合戦で完投している水野が軸になる」と期待は高い。

 水野や遊撃手・番場を含め、夏を経験している選手を中心に県大会までの3週間の準備期間でどれだけ選手たちがレベルアップできるか楽しみだ。

(記事=河嶋宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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