鶴ヶ島清風vs富士見
統合から14年目で春初勝利!鶴ヶ島清風が富士見下し記念すべき1勝
鶴ヶ島清風のエース・横川 大翔
10日より開幕した埼玉の春季地区大会。[stadium]所沢航空記念公園野球場[/stadium]の第二試合では西部地区予選の1回戦、鶴ヶ島清風と富士見が対戦し、鶴ヶ島清風が8回コールドの11対4で勝利し代表決定戦に駒を進めた。
鶴ヶ島清風は相手先発のアンダースロー右腕・郡司 大晟の直球とカーブのコンビネーションに苦戦。特にコースをつく決め球のカーブを捉えることができずにいた。
そして4回、先制したのは富士見だった。4回裏に5番・郡司の適時打、暴投で2点を奪った。しかしその裏、鶴ヶ島清風はすぐに反撃した。敵失も絡みながら3番・相内 翔太の同点打などで一挙6得点で逆転に成功する。「チーム全員で一致団結して一点でも多く取るという姿勢が得点に繋がったと思います」と自身もこの回に右中間を割る適時2塁打を放った主将の小林 広秦は笑顔で振り返った。
その後、鶴ヶ島清風は6回に2失点を喫すも、7、8回に5点を奪い8回コールドで試合を決めた。
鶴ヶ島高校と毛呂山高校の統合により2008年から開校した埼玉県立鶴ヶ島清風高校。今年で14年目を迎えるが、連合チームを組む時期もあったという。今大会は部員13名で臨み、この試合が春季大会での記念すべき初勝利となった。
「横川がよく投げてくれました。県の規定通り、緊急事態宣言下では全く練習できていませんでしたので、明けてからの練習試合は大差で負けたり苦しいゲームばかりでしたので」指揮官の天野 茂昭監督は8回8安打7四死球6失点も最後まで力強いボールを投げ込んだエース・横川 大翔の粘投を称えた。
次戦は坂戸西との代表決定戦だ。もちろん県大会出場となればチーム史上初の快挙となる。「一球一球を大切にして打って勝ちたい」と経験不足のエース横川を主将で4番・捕手の小林が打撃で援護していく。
(取材=藤木 拓弥)