試合レポート

札幌新陽vs札幌月寒

2022.07.03

札幌新陽がサヨナラで代表決定戦へ!3番大田の2ランで終止符

<第104回全国高校野球選手権大会南北海道大会札幌支部予選:札幌新陽3-1札幌月寒>◇3日◇準決勝◇札幌円山球場

 札幌新陽が9回サヨナラ勝ちで代表決定戦へ進んだ。

 1回裏、札幌新陽は1番・福永将也外野手(3年)の四球、続く3番・高松俊輔内野手(2年)の死球などで2死満塁のチャンスを作るも、6番・後藤岳内野手(3年)が二ゴロに倒れ、先制とはならなかった。

 先制したい札幌月寒は2回表、4番・竹下泰弘内野手(3年)が中前安打で出塁すると、続く清水颯斗捕手(3年)も一塁へのバントヒットで続くなどして1死満塁のチャンスを迎える。ここで8番・南出雄晴内野手(2年)がスクイズを決めて1点を先制する。

 試合はそれから膠着状態が続き、両チーム無得点のまま試合は9回へ。

 9回表、札幌新陽の先発・中村悠剛投手(2年)が札幌月寒の攻撃をゼロに抑え、流れを引き寄せる活躍を見せる。そしてドラマは訪れた。

 9回裏、札幌新陽は先頭の大平一輝内野手(3年)が右前安打を放ち、続く細野龍之介投手(2年)が犠打を決めるなどして2死二塁のチャンスを作り、2番・高松俊輔内野手の右前適時打で同点に追いつくと、3番・大田柊吾外野手(3年)が起死回生となるサヨナラ2点本塁打を放って勝利。「何も考えず、来た球に対してバットを出した」という打球がスタンドに入り、「野球をやってきてよかった」と感無量だった。小崎達也監督から「チームを引っ張るリーダーのような存在で、陰で努力するタイプ」と信頼されている。その大田選手の活躍に、小崎監督も「最後にあのような結果になってよかった」と胸をなでおろした。

 敗れた札幌月寒は、先発の宥太投手(2年)が9回に力尽きたが、チームの粘りをまた見せてほしい。これからの成長に期待したい。

 

(文=小林 英介)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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