都立小岩vs都立成瀬
初の秋季都大会へ 都立小岩が弾みをつける6回コールド勝ち
小岩 3番鈴木輝
＜秋季東京都高校野球大会1次予選：都立小岩13－3都立成瀬（6回コールド）＞◇10日◇1回戦◇総合工科高校
試合は初回から都立小岩が先制する。1死から2番吉川寛希外野手が相手のエラーで出塁。パスボールもあり1死二塁のチャンスを作ると、3番鈴木輝内野手が中前適時打を放ち、吉川が生還する。さらにチャンスは続き2死一、二塁の場面で6番山崎翔平内野手が左中間を真っ二つに割る二塁打で走者2人が生還。この回3点を先攻する。
都立小岩の勢いは2回も止まらなかった。1死から1番吉朝大隼外野手が二塁打を放つと、押し出しなどで2点を加える。さらに6番山崎が2打席連続の適時打となる右前打を放つと、続く7番大城友翔外野手は犠飛を放ち、2回は4点を入れることになった。
都立成瀬の反撃は4回表。1死ながら3番越智陽紀捕手が2打席連続となる安打を放つと、続く4番安井悠人内野手がエンドランを成功させ、一、三塁のチャンスを作る。流れに乗り始めた都立成瀬は5番中村壮太郎投手の打席で重盗を敢行。これが見事に決まり1点を返した。
直後の4回裏、都立小岩は2死から6番山崎から怒涛の5連打。都立成瀬に傾いた流れを再び引き戻した。その後はお互いに得点を取り合うも、試合序盤の失点が響いた都立成瀬は6回に1点を許し、13対3で都立小岩が代表決定戦への進出を決めた。
都立小岩の鈴木主将は打っては4安打、守りでも無失策と攻守でチームを引っ張った。次の試合に向けて「小岩高校の歴史として、これまで本選に出場したことがないのですが、それを意識しつつも自分たちの野球をしたい」と意気込んだ。
また都立小岩・茶川監督は「抽選日の前日に成瀬さんとは2試合練習試合をしていたこともあって、お互い手の内を知りつくしていた。今年は夏合宿ができたこともあり、個人プレーをしていた選手達から、一緒に多くの時間を過ごす中でチームのことを考えてプレーしてくれる選手が多くなった」と話した。
都立成瀬の中村監督は「大会前に体調を崩した選手がいたりしてチーム作りが間に合っていなかった。春に向けて全体の練習では時間があまりとれない分、見えないところで個々がいかに練習できるかどうか。（今夏4強に進出した）都立富士森のように、うちの生徒たちも化けてほしい」と話した。
