お礼の手紙も…。群馬の21世紀枠推薦校に選出された市太田が美化活動・野球教室の地域貢献を経て感じたこと vol.2
野球教室の様子
21世紀枠推薦校に選出された市太田(群馬)。今回は地域貢献活動としてどんなことを行っているのか、地元からどんな反応があるのかを紹介していきたい。
市太田は土日祝日の活動日に学校周辺、最寄り駅で30分間の清掃活動を行っており、12月には太田市内のお寺の掃除も行っている。地元の方々には感謝や激励の言葉をもらうという。特に群馬の21世紀枠推薦校に選出されてからは激励の言葉をもらうことが多い。そんな野球部の応接室には、お礼の手紙が大事に飾られていた。
「挨拶をすれば元気に返してくれて、頑張ってねとか応援してるよということを言ってくれるので、その期待に応えられたらと思います」と斉藤主将は語る。
さらに、7年前から太田市内の少年野球チームを対象に高校球児が主体の野球教室を開催している。野球人口増加の一助を目標に始まった。野球教室に参加した選手が数年後に市太田へ入学するケースが増えているようだ。
斉藤は群馬県の21世紀推薦校に選出されたのは今の伝統を築き上げた先輩たちのおかげと感謝する。
「自分たちの活躍が評価されたというのもありますが、やっぱりこれまでの先輩方の頑張りもあると思うので感謝が大きいです。周りの方からも応援されていたので、嬉しいです。決まった後にも地域の方からも『凄いじゃん』『これからも頑張ってね』という声もあったので、ものすごく嬉しいです」
津久井監督によると、21世紀枠推薦校に選ばれてからメディアにも取り上げられることが多くなり、日頃の練習、美化活動に対しても以前よりも意欲的に取り組むことが多くなったという。積み重ねてきた先輩たちの思いを大事にする斉藤主将のもとならば、今の伝統は続き、周りから慕われる「良いチーム」になっていくに違いない。
(記事=河嶋 宗一)
応接室に飾られている感謝の手紙