国士舘vs都立小平
国士舘 小椋の先頭打者本塁打で先制も 追いかける都立小平の健闘光る
国士舘・小椋旭人
＜春季高校野球東京都大会：国士舘8ー5都立小平＞◇4日◇2回戦◇スリーボンドスタジアム八王子
国士舘は、秋は優勝した東海大菅生と延長戦に及ぶ熱戦を繰り広げており、今大会も優勝候補だ。
1回表、国士舘は1番の小椋 旭人が2球目をたたくと、左翼柵越えの本塁打となった。「初球からガンガン行こうと思っていました。真っ直ぐ、少し高めでした」と小椋は言う。
強豪の国士舘は1回表、小椋の先頭打者初球本塁打で先制したが、都立小平の山内 勝晶は後続の3人を抑える。するとその裏、都立小平は、1番・蓮見 光洋と4番・佐藤 眞嗣の右前安打で1点を入れ、同点に追いつく。
それでも国士舘は4回表に2番・石橋 駿平が中前安打で出塁すると、四球などで走者をため、暴投、捕逸といったバッテリーエラーも続き、国士舘が3点を入れた。
都立小平はミスも出るが、好守もあり、国士舘の攻撃を食い止める。それでも国士舘は5回表に4番・中島 力の二塁打などでさらに3点を追加し勝負は決まったかと思われた。国士舘は8回表も1点を追加。7点差となり、その裏を抑えれば、コールドが成立する。
8回裏、都立小平は、1死二、三塁から1番・蓮見、2番・安海 義矢の連続二塁打で3点を入れ、コールドがなくなったばかりでなく、逆転の可能性も出てきた。続く3番・横山 駿太、4番・佐藤と安打が続き、3点差に迫る。国士舘は、鈴木 琉夏、新里 塁とつないだが、都立小平の猛攻を受け、この試合は登板予定のなかったエース・岡田 大幹も投入。岡田が抑えて、国士舘が逃げ切った。
都立小平は善戦したものの、ミスもあっただけに、「守備でもったいないプレーもありました。いかに気持ちを整えられるかです」と都立小平の佐々木優監督は言う。それでも、国士舘にエースまで投入させ、必死にさせたのは、大きな収穫であったと思う。逆に国士舘の箕野豪監督は「いい勉強をさせてもらいました」と語る。野球の怖さを経験して、また一段、強くなるかもしれない。国士舘は、3回戦は創価と対戦する。また一つ大きなヤマになりそうだ。
（取材＝大島 裕史）
