【愛知】1回戦 豊橋商 vs 西尾東
<第76回愛知県高校野球大会:西尾東 5−1 豊橋商>◇9日◇1回戦◇豊田市運動公園野球場
力のある公立校同士の対戦となった1回戦は、序盤から手堅く得点を重ねた西尾東が勝利した。
1回に西尾東が1死三塁から3番・磯貝 瞭介内野手(2年)の右犠飛で先制すると、続く2回にも6番・伴 優汰外野手(2年)の適時打で1点を追加し2点リード。さらに5回には4番・黒柳 皓生内野手(2年)、5番・大山 開外野手(2年)の連続適時打で3点を追加し、リードは5点へ。
これ以上引き離されたくない豊橋商は、三塁を守っていた背番号5・北添 兼矢内野手(2年)をマウンドへ送ると、起用に応えた北添が4球で遊飛に抑え、継投策は成功した。
6回以降、両者1歩も譲らない投手戦を繰り広げ、5点差のまま迎えた9回表。ここまで西尾東のエース・中山 直輝投手(2年)に抑え込まれていた豊橋商が2死三塁のチャンスを作ると、8番・北野 栖嵐外野手(2年)の中前適時打で1点を返すも、反撃はここまで。5対1で西尾東が勝利した。
勝利した西尾東は犠打や走塁で走者を進め、きっちり本塁に返す堅実なプレーが印象的なチームだった。先発したエース・中山はコントロールが良く、コーナーに投げ分けられると簡単には手が出ないだろう。
一方の豊橋商は、勝利こそ逃したものの、5回途中から継投した2番手投手・北添の8回の3者連続三振を含む好投が光った。130キロ台のキレのある直球は、まだ球速に伸びしろがありそうだ。今後の活躍も期待したい。