試合レポート

【阪神大学野球】2回戦 甲南大 vs 大阪産業大

2023.09.30


ルーキー・武田がリーグ戦初勝利!甲南大が投手戦を制す

<阪神大学野球秋季リーグ:甲南大2ー1大阪産業大>◇29日◇第4節2回戦◇大阪シティ信用金庫スタジアム

甲南大がロースコアの接戦で大阪産業大を下して、対戦成績を1勝1敗のタイにした。

甲南大は1回、無死一、三塁から相手の失策で先制すると、さらに1死二、三塁から5番・奈波 遊野内野手(1年=東海大大阪仰星)の遊撃ゴロの間に追加点を挙げる。

甲南大は2回以降に追加点を奪えなかったが、この日は投手陣が頑張った。先発の武田 桜雅(1年=大阪商業大堺)は最速142キロの直球にキレのあるカーブやチェンジアップなどを投げる左腕。5回まで毎回の7安打を浴びるも「ピンチで抑えきれたのが良かった」と要所を締める投球で無失点に抑えた。

6回、無死一塁、1ボールというタイミングで甲南大は最速148キロ右腕の岡本 駿投手(3年=徳島城南)に継投。無死満塁から犠飛で1点を返されたが、「ストレートが走っていたので、どんどん押していこうと思っていました」と自慢の速球に加え、今季から使い始めたツーシームを武器に7回、8回を無失点に抑えた。

9回は藤田 空悟投手(2年=)が登板。1死一、二塁から右飛に打ち取ると、二塁走者の荒木 海斗外野手(4年=福井工大福井)が三塁に進む。さらにその三塁送球が乱れ、荒木は本塁を狙った。しかし、藤田がしっかりと三塁のベースカバーに入っており、挟殺プレーでタッチアウト。度重なるピンチを凌いだ甲南大が勝利を収めた。

5.0回を無失点に抑えた武田はこれがリーグ戦初勝利。「嬉しいです」と満面の笑みを見せた。

甲南大は今年の新人戦で優勝するなど、有望な下級生が多い。特に武田は最優秀新人賞のタイトルを獲得し、優勝の立役者となった。

その中で4年生唯一のスタメンだった堂本 武蔵捕手(須磨翔風)も投手陣をよくリードし、上級生と下級生のバランスが良いチームとなっている。

昨秋の入れ替え戦に勝利して1部に昇格、今春は最下位ながらも入れ替え戦に勝って残留を決めた甲南大。3回戦で勝利して2つ目の勝ち点を確保すれば、入れ替え戦回避に大きく近づく。次戦も総力戦で勝利をつかみにいく。

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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