【東京】関東一 vs 駒大高
関東一、コールド発進! 投打かみ合い「14安打12得点無失点」!
〈令和5年度秋季東京都野球大会:関東一12ー0駒大高(5回コールド)〉♢7日♢1回戦♢都営駒沢
関東一と駒大高の対決は、関東一の圧倒的な打撃力の前に駒大高の投手陣が踏ん張れず、14安打12得点と5回コールドで関東一が都大会初戦を大勝した。
この試合、初回から関東一の打線が駒大高の先発・畑 龍之介投手(2年)に牙を剥く。打者12人で6安打を記録し初回に7点。2回に2点、3回には3番・主将の高橋 徹平内野手(2年)の通算37本目となる2ラン本塁打で2点、4回には1点と打撃陣の攻撃が止まず、12対0と5回コールドで試合を決めた。
関東一は3投手を使い、先発の畠中 鉄心投手(2年)は3イニング、2番手の大後 武尊投手(2年)は1イニング、3番手の坂井 遼投手(2年)は1イニングと継投で無失点リレーを記録した。
その中で特に3番手で登板した坂井の球筋には驚いた。MAX145キロの直球と言っていたが確かにそのぐらいは出ている。しかし、今にでも145キロを超えてもおかしくない素材だと感じる。腕を振り切って投げる球は、指先まで綺麗に力の連動ができていて勢いのある直球であった。球は高目にもいってしまっていたが、あの球威と球筋である以上高目の球でもなかなかクリーンヒットできるのは難しいと感じる。
さらに直球だけではなくカーブ、スライダー、チェンジアップ、カットボールといった変化球も器用に投げるため攻略するのは難しい。特に、カウント球でも決め球でも使えるスライダーは素晴らしいものを感じたが、坂井は「今日のスライダーはあまり良くなかった」と言っていたがそれでも見ている方からするとそれでも十分だし、調子がいい時のスライダーは、よりキレや球威が増すのだから楽しみでしかない。
しかし、球筋は良かったもののコントロールには課題があるようだ。試合の中でもボール先行が続いてしまっていた場面があったためそこを修正すればさらなる投球が期待できる。坂井も「ストレートも変化球も全体的に浮いてしまっていました。特に変化球の修正が課題だと思います」と自分の投球内容を振り返り次回の登板までに修正すると誓った。
関東一はこれで15日に日体大荏原と対戦が予定される。駒大高戦と同じく投打が上手く絡むのか期待したい。