試合レポート

【関東】山梨学院、またも延長戦制してベスト4!〈秋季大会〉

2023.10.24


〈第76回秋季関東地区野球大会:山梨学院4ー2桐光学園〉♢24日♢準々決勝♢栃木県総合運動公園野球場

山梨学院(山梨1位)と桐光学園(神奈川1位)とのベスト4をかけた戦いは、山梨学院が櫻田 隆誠投手(2年)、桐光学園が法橋 瑛良投手(2年)がマウンドを託される。しかし、9回までに決着がつかずタイブレークへ、初戦に続いて2試合連続でのタイブレークとなった山梨学院ではあったが、11回に勝ち越しに成功し接戦をモノにした。
試合は桐光学園が先制、2回と3回に1点ずつ取り序盤で2対0とリード。先発の法橋が山梨学院打線を7回まで無得点に抑えるなど、得点圏に走者を抱える場面もあったが粘り強い投球で切り抜けていた。しかし、法橋も8回に山梨学院打線に攻略され2点を失い2対2の同点になる。
試合は9回までに決着がつかずタイブレークへ、10回は互いの先発投手が踏ん張り無得点に終わる。山梨学院は11回表、1死二、三塁の場面で9番・針尾 泰地内野手(2年)が値千金の二塁打を放ち2得点、4対2と貴重な追加点を取る。その裏、山梨学院の先発・櫻田が3人で抑えベスト4進出、センバツ出場に大きな1勝に貢献した。
山梨学院は初戦の昌平戦に引き続きタイブレークまでもつれる試合となり、その試合も櫻田が先発完投で勝利を収め、今回の桐光学園戦でも先発完投と吉田監督からの信頼が厚い櫻田だが、この試合も監督の期待に応えるのかのように素晴らしい投球であった。
序盤に点数を取られて決まったが、最小失点に抑えるなど抜群のコントロールが光り、櫻田の好投に応えるかのように11回表針尾が勝ち越しの適時打を放った。針尾はあの場面「櫻田がしっかりとタイブレークも無失点で抑えてくれていたので、何としても点を取りたかった。真っ直ぐを狙っていたんですがカットボールで、真っ直ぐのタイミングだったので上手く反応で打てました」と話した。
これで山梨学院はベスト4入りを決めた。吉田監督は「序盤にリードされなかなか反撃ができませんでしたが、後半に追いついてくれた。櫻田も初戦に引き続き良い投球であった」と選手たちを讃えた。
山梨学院は28日に健大高崎(群馬1位)と対戦予定、次も粘り強い戦いに注目が集まる。

この記事の執筆者: 鎌田 光津希

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