【四国】2回戦 鳴門 vs 高知商
![](https://d3gsx8ol6pujbh.cloudfront.net/2023/11/03204306/%E9%B3%B4%E9%96%80vs%E9%AB%98%E7%9F%A5%E5%95%86%E3%83%BB2%E5%9B%9E3%E5%88%86%E3%81%AE1%E3%82%92%E7%84%A1%E5%A4%B1%E7%82%B9%E3%81%A7%E8%A9%A6%E5%90%88%E3%82%92%E7%B7%A0%E3%82%81%E3%81%9F%E9%B3%B4%E9%96%802%E7%95%AA%E6%89%8B%E3%83%BB%E9%85%92%E9%83%A8%E7%90%86%E8%82%B2%EF%BC%882%E5%B9%B4%EF%BC%89%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%81.webp)
【四国】鳴門、乱戦制し、2年ぶりのセンバツかけ阿南光との再戦へ!〈秋季大会〉
〈第76回秋季四国地区高校野球大会:鳴門12ー8高知商〉♢10月29日♢準々決勝♢JAアグリあなんスタジアム)
2024年3月18日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する「第96回選抜高校野球大会」(以下センバツ)の四国地区一般出場枠「2」を決する重要な参考資料となる「第76回秋季四国地区高校野球大会」(以下、秋季四国大会)は10月29日、徳島県阿南市のアグリあなんスタジアムで準々決勝が行われた。第2試合ではこの試合が初戦となった徳島1位・鳴門と、1回戦で愛媛3位・宇和島東を8対5で下した高知2位・高知商が対戦した。
高知商の先発は前日に続き、母・千晶さんが元陸上日本選手権200メートル走王者という傑出したDNAを利し、189センチの長身から最速144キロを投げ込む岡村 宝投手(2年)。しかし、夏の徳島大会では最速153キロの生光学園・川勝 空人投手(2年)、この秋も阿南光の吉岡 暖投手(2年)を最後に逆転するなど、速球派右腕を全く苦にしない鳴門は、この試合でも難なく岡村を打ち崩す。
最速141キロ右腕・大門 遼平投手(1年)が初回に失った3点を3回までに容易く取り返すと、4回には7番・有井 悠人内野手(2年)の2点適時打など打者10人を送り込み5点を奪い、岡村のマウンドから引きずり下ろした。6回にはダブルエースの2番手・下元 理巧外野手(2年)から9番・清水 遥輝外野手(2年)が豪快なグランドスラムを左翼芝生席にたたき込み、「猛打鳴門」を満天下に見せつけた。
高知商も7回には主将の3番・市川 蓮斗捕手(2年)の2点三塁打など5点を返す反発力で大門をマウンドから降ろすことに成功したが、後続は鳴門2番手・酒部 理育投手(2年)に断たれ万事休す。終わってみれば「変化球を見極められてストレートをたたかれた」と高知商・市川も兜を脱いだ打棒で勝った鳴門が、4年連続となる秋季四国大会4強入りを決めた。
準決勝の対戦相手は徳島県大会準決勝で9回2死までリードされる崖っぷちまで追い込まれた阿南光。鳴門にとって2年ぶり10回目のセンバツ出場当確ランプを灯すに最大最強の敵であることは間違いないが、彼らは絶対的自信を持つ打線と「大門が抑えれば」と森脇 稔監督も期待をかける1年生エースの奮起で、最後の壁を破りにいく。
取材・文=寺下友徳