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決意の中日移籍・中田翔、ドラ1同期の現役組は残りわずか

2023.12.06


中田翔

巨人との契約を破棄(オプトアウト)し、自由契約となっていた中田 翔内野手(大阪桐蔭出身)の中日入団が決まった。今シーズンは、故障での離脱もあり92試合の出場にとどまったが、それでも15本塁打を放っておりパワーは健在。得点力不足に悩む中日にとって、通算303本塁打の大砲加入は、とてつもなく大きい。

中田は来年が17年目のシーズンで、年齢は現在34歳。もうベテランの域に達しており、同学年の選手たちもユニホームを脱ぎつつある。その中田と同じく2007年の高校生ドラフト1巡目で指名を受けた選手たちは、現在どのような状況なのだろうか。

2007年の高校生ドラフトは、西武が1巡目の指名権を剥奪され、中田の他に10人の1巡目指名選手がいた。そのなかで、現時点において2024年シーズンにNPBの所属先があるのは、中日・岩嵜 翔投手(市立船橋出身)と、ロッテ・唐川 侑己投手(成田高出身)、そして中田の3人だけしかいない。

岩嵜は2022年秋に右肘の手術を受けた影響で今シーズンは育成契約。1軍、2軍ともに登板はなかった。一方の唐川もプロ入り後、最少となる6試合の登板で防御率7.04と苦戦した。

その他の選手ではDeNA・田中 健二朗投手(常葉大菊川出身)が今シーズンまでプレーしていた。2019年にトミー・ジョン手術を受けながらも復活。通算274試合の登板を誇る中継ぎ左腕だが、今シーズン終了後に戦力外通告を受けた。12球団合同トライアウトに参加するも、現時点でNPBの球団と契約を結ぶことができていない。

中田、唐川とともに、高校生BIG3と称された佐藤 由規は、ヤクルト、楽天を経てBC埼玉武蔵ヒートベアーズでプレー。今シーズンは台湾プロ野球(CPBL)の楽天モンキーズに加わったものの、結果を残すことができず。再びBC埼玉に復帰した。

2011年に盗塁王を獲得した藤村 大介(元巨人)は、2017年シーズン限りで現役を引退。現在は球団職員としてチームを支えている。また、寺田 龍平(元楽天)、丹羽 将弥(元オリックス)、赤坂 和幸(元中日)、髙濱 卓也(元阪神ほか)、安部 友裕(元広島)も、すでに現役を引退している。

残り少なくなってきた2007年高校生ドラフト1巡目の選手たち。中田、唐川、岩嵜の3人とも、来年が正念場のシーズンとなる。1年でも長くプレーするためにも復活に期待がかかる。

<2007年高校生ドラフト1巡目指名選手>
※◎は2024年NPB所属

日本ハム:中田 翔大阪桐蔭)◎
ソフトバンク:岩嵜 翔(市立船橋)◎
ロッテ:唐川 侑己成田高)◎
楽天:寺田 龍平札幌南
オリックス:丹羽 将弥岐阜城北
巨人:藤村 大介熊本工
中日:赤坂 和幸浦和学院
阪神:髙濱 卓也(横浜高)
横浜:田中 健二朗常葉大菊川
ヤクルト:佐藤 由規仙台育英
広島:安部 友裕福岡工大城東
西武:※指名権剥奪

2023年12月5日現在

この記事の執筆者: 勝田 聡

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