試合レポート

日本生命が快勝で4強入り!巨人ドラ5の又木が6回無安打無失点!

2023.11.18


巨人に指名された又木投手

<第48回社会人野球日本選手権大会:日本生命8-1JR四国>◇17日◇準々決勝◇京セラドーム大阪
日本生命がJR四国に快勝して3大会ぶりの準決勝進出を果たした。
日本生命の先発は巨人からドラフト5位指名を受けた左腕の又木 鉄平投手(日川高出身)。「変化球も真っすぐも、バランスよくコースに投げられていた」と140キロ台中盤の直球にスライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップを織り交ぜて相手打線を寄せ付けず、6回無安打無失点でマウンドを降りた。
5回を終えた時点で無安打2四球と圧巻の投球。ノーヒットノーランの期待もかかるが、決勝まで勝ち進めば、この試合を含めて3連戦になる。梶田茂生監督は今後を考えて継投するかどうか悩んだが、「決めて下さい。チームのためなので」と又木からの進言があったため、6回を終えてからの継投を決断。「次につながるピッチングをしたいと思っていたので、気合いを入れて投げました」と最後のイニングとなった6回は3者三振で締めた。

6回91球を投げて無安打、2四球、7奪三振の内容だった又木は「先発として試合を作れたところが一番良かったと思います」と充実した表情で自らの投球を振り返った。又木にとっては日本選手権が日本生命として戦う最後の大会となる。「勝つために何をするかを最優先に考えて、あと2つ勝てるようにやっていきたいと思います」と次戦に向けて気を引き締めていた。
一方、打のヒーローとなったのが7番・指名打者のルーキー・松本 渉外野手(龍谷大平安出身)。1、2回戦では無安打だったが、この日は4打数3安打3打点と存在感を発揮した。

2回戦の東京ガスでは同級生で前後を打つ山田 健太内野手(大阪桐蔭出身)と石伊 雄太捕手(近畿大工業高専出身)が大活躍。「前後に好き勝手にやらせるな」と梶田監督から発破をかけられた松本は、2回の第1打席で左翼に二塁打を放つと、1点リードで迎えた4回の第2打席では2死二塁から一、二塁間を破る適時打を放ち、大きな追加点をもたらした。
5回の第3打席でも1死一、二塁から左前適時打を放つと、7回の第4打席では1死一、三塁から三塁ゴロに倒れるも50メートル走5秒79の俊足を飛ばし、併殺崩れで追加点をもぎ取った。

俊足巧打のプレースタイルは龍谷大平安(京都)、東洋大時代と変わらない。大学3年春のリーグ戦で帰塁した際に右肩を脱臼。4年春のリーグ戦後に手術をした影響で出遅れ、現在も指名打者での出場が続いているが、山田、石伊に負けない活躍を見せている。

「前後の2人を意識しすぎず、自分のプレーをしようと思っています」と謙虚に語る松本。イキのいい若手が日本生命の快進撃を支えている。

この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

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