【仙台六大学】東北福祉大が3発快勝!今春初先発の剛腕・堀越啓太は6回無失点好投
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150キロ台を連発し6回無失点と好投した東北福祉大・堀越啓太
<仙台六大学野球春季リーグ:東北福祉大10-1東北大(7回コールド)>◇20日◇第2節1回戦◇東北福祉大
東北福祉大が大勝で開幕3連勝を飾った。大内 海斗内野手(4年=高川学園)、松本 優大外野手(4年=田村)、佐藤 悠太外野手(2年=報徳学園)が、いずれもリーグ戦初本塁打を放つなど、13安打10得点と打線が爆発。投げては今春初先発の右腕・堀越 啓太投手(3年=花咲徳栄)が、6回3安打無失点と好投した。東北大は7回に増茂 雄大内野手(4年=水城)のこちらもリーグ戦初本塁打が飛び出し一矢報いるも、反撃が遅かった。
堀越は「0で抑えられたのは良かった」と振り返りつつ、「途中、自分の失点パターンをつくってしまった」と2四球が絡んで満塁のピンチを背負った4回の投球を反省した。ただ、この日も自慢の速球は健在で、150キロ超の直球を連発。最速は初回に計測した153キロだった。
堀越は昨オフ、今オフと立て続けに茨城県つくば市のトレーニング施設で160キロ台を計測し、その剛腕ぶりが話題を呼んだ。ただ、本人は速球のみにこだわることなく「引き出しを増やす」ための練習を続け、今オフは決め球として使えるフォークの強化に努めた。徐々に精度は上がり、本人は「去年までの出来が3、4くらいだとすると、8、9くらいにはなった」と手応えを口にする。
また、コースを突く投球もできるようになり、堀越は「まっすぐだけに頼らないピッチングがまた一つ増えた。先発らしい先発になってきた」と胸を張った。今春はチームの優勝に貢献することはもちろん、個人としては初の大学日本代表候補強化合宿参加、そして代表入りを狙う。「あの場に行くだけでも勉強になると思う。個人のレベルアップのためにも行ってみたい、というか行かなければいけない場所です」。今年もニュー・堀越をマウンドでアピールし続ける。
4回に貴重な追加点となる2点本塁打を左翼席へ運んだ大内は、「打った瞬間、越えたなとは思ったんですけど、スタンドやベンチから『行った』という声が聞こえてきて自分でもびっくりしました」と「1年秋のオープン戦以来」という本塁打を喜んだ。今オフはウエートトレーニングに取り組んで体重を約4キロ増やしたが、その効果が表れた一発だった。
今年の東北福祉大打線は4年生がずらりと名を連ねる。昨年は春、秋ともに全国大会出場を逃しただけに、特に最上級生は並々ならぬ思いを持っている。大内は「ここ最近行けていない全国に、絶対に行きたい」と力を込めた。
(取材=川浪康太郎)
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