News

阪神 二軍最下位も有望選手多数! 高卒2年目外野手は選球眼が飛躍! 一軍出場も近い

2024.04.25


関東一時代の井坪陽生

2軍戦が開幕して1カ月以上が経過した。1軍が開幕する前はベテラン選手や開幕ローテーションの調整なども多くあったが、すでに落ち着いてきた感がある。ここで各チームの有望選手を確認しておきたい。

開幕当初こそ、やや出遅れた感のあった阪神は、4月21日に今シーズン初めて首位に立った。2軍はウエスタン・リーグ最下位に沈んでいるが、明るい話題は多い。

度重なる故障で育成契約となっていた髙橋 遥人投手(常葉橘出身)が、4月17日のオリックス戦で実戦復帰を果たした。893日ぶりの実戦登板で、1回を1安打1三振の無失点の内容でマウンドを降りた。まだまだ試運転の段階であり、1軍での登板を考えるのは時期尚早だが、このまま順調に進めば7月末までの支配下復帰、さらにはシーズン終盤で連覇へ向けたピースとなる可能性もありそうだ。

すでに1軍でも登板機会を得ている門別 啓人投手(東海大札幌出身)も、2軍では圧倒的な存在感を見せている。ここまで3試合の登板で16回を投げ防御率1.13。4月14日のソフトバンク戦では、7回7奪三振無失点の内容で1軍昇格(4月19日昇格)への切符を再びつかんだ。先発投手陣が安定している阪神のなかでローテーションに入ることは容易ではない。しかし、中継ぎで結果を残しながら、ローテーション入りを目指していきたいところだ。

野手では高卒2年目の井坪 陽生外野手(関東一出身)が、打率.351(77打数27安打)、3盗塁、OPS.849と結果を出している。打率はチームトップでリーグ3位。27安打もリーグ3位と順調に成長している。

特に大きく成長したのが選球眼。ここまで出塁率.407は昨シーズンの.293より1割以上も改善している。四球と三振の割合を示すBB(四球)/K(三振)も0.26から1.00へと大幅に良化した。ヒットを打つだけでなく四球も選ぶことができるようになっている。また、外野3ポジション全てで起用されるなど、起用の幅が広いのも心強い。このまま順調なら、シーズンのどこかで1軍初出場があるかもしれない。

<阪神の主な選手の2軍成績>
髙橋 遥人常葉橘→亜細亜大→2017年阪神2位)
1試合(1回)0勝0敗 防御率0.00

門別 啓人東海大札幌→2022年阪神2位)
3試合(16回)0勝0敗 防御率1.13

井坪 陽生関東一→2022年阪神3位)
28試合 打率.351(77打数27安打) 0本塁打 7打点

※数字は2024年4月23日終了時点

<関連記事こちら>
・プロ野球 開幕から活躍を続ける「5人のルーキー投手」の“今後”はどうなる!? 元プロが診断するスゴさと課題
・【開幕1ヵ月 注目の二軍選手】ヤクルトは高卒ルーキー捕手が3割超え! 移籍2年目ユーティリティプレーヤーも打撃好調!
・盤石ローテが崩れ、首位陥落! ピンチの中日投手陣、救世主候補はこの3人!

 

この記事の執筆者: 勝田 聡

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.30

突然の病で右半身が麻痺した「天才野球少年」が迎える最後の夏 あきらめなかった甲子園出場の夢、「代打の一打席でもいいから……」

2024.06.29

北海は道内29連勝なるか、東海大札幌VS札幌日大の強豪対決も、30日に札幌支部で代表決定戦【2024夏の甲子園】

2024.06.29

激戦区・愛知が開幕!ノーシードから4連覇狙う愛工大名電が17得点の圧勝発進、大府、愛知産大三河も初戦を突破【2024夏の甲子園】

2024.06.29

稚内大谷と士別翔雲がともにコールド勝ちで代表決定戦へ【2024夏の甲子園】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.26

【北北海道】北見支部では春全道4強の遠軽が登場、クラーク記念国際と好勝負演じた力見せる【2024夏の甲子園】

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.27

高知・土佐高校に大型サイド右腕現る! 186cm酒井晶央が35年ぶりに名門を聖地へ導く!

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.06.26

【北北海道】北見支部では春全道4強の遠軽が登場、クラーク記念国際と好勝負演じた力見せる【2024夏の甲子園】

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!