交流戦開幕、初戦の注目は髙橋宏斗vs.今井達也の初対決!
今井 達也(西武)、中京大中京時代の髙橋 宏斗
5月28日から、セ・パ交流戦がスタートする。2005年から始まったインターリーグは、今年で20年目を迎える。今年はどんな戦いが見られるのか。
初戦のカードで注目したいのが、中日と西武の対戦。予告先発が発表され、中日は髙橋 宏斗投手(中京大中京出身)で、西武は今井 達也投手(作新学院出身)。いずれも高校時代は超高校級と騒がれ、プロ入り後も活躍している。年齢は今井が4学年上で、髙橋が「挑戦」する立場になる。
この2人の対決は初めてだが、高校時代は対照的だった。今井は作新学院(栃木)のエースとして2016年夏の甲子園の優勝投手となった。一方、髙橋は「不遇の右腕」だった。2年秋に東海大会を制し、明治神宮大会に出場。3試合すべてに登板し、先発、リリーフで活躍しチームを優勝に導いた。翌年のセンバツに出場することも決まっていたが、コロナ禍でのセンバツ開催中止、夏の大会も中止という不遇を味わう。甲子園交流戦で勝利し、チームは公式戦無敗のまま高校生活を終える。華やかな今井とは違うが、「全国一」を味わったプライドはある。大先輩の胸を借りるつもりで、マウンドに上がることだろう。
髙橋に追い風となるデータもある。昨年、交流戦に3試合登板したが防御率は0.00。オリックス、楽天、ロッテ相手に2勝0敗、22.2回を投げ27三振も奪っている。22年はソフトバンク、西武と対戦し0勝1敗、防御率3.00からの成長を見せつけた形だ。髙橋にとって今年の交流戦「開幕投手」のマウンドは、22年に敗れた西武へのリベンジの機会にもなる。
お互い直球のキレを大きな武器としている。高校時代に一時代を担った右腕同士の投げ合いが、手に汗握る投手戦となることを期待する。
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