二軍落ちの堀田賢慎(巨人)、問題は低すぎる「奪三振率」 昨冬見せた157キロのストレートは見る影もなく……
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堀田 賢慎(巨人)
巨人の若き右腕・堀田 賢慎(青森山田出身)が6月12日の楽天戦(楽天モバイル)で打ち込まれ二軍再調整となった。
この試合で先発を任された堀田は、初回に一発を含む7安打を浴び5失点。2回は無失点で切り抜けたものの、3回2死から四球を与えたところで無念の降板となった。チームは追い上げたものの初回の5点が響き敗戦。堀田は2回2/3を投げ5失点、被安打8、被本塁打1、奪三振0、与四球1の内容で今シーズン3敗目を喫した。阿部慎之助監督からも「ローテーションに入れていた僕の責任です。すみません」などと厳しいコメントが飛んだ。
この試合を終えた時点における堀田の成績を見ると13試合(先発7試合)の登板で3勝3敗、防御率2.70と表面上の数字だけを見ると悪くはない。
しかし43回1/3を投げ22奪三振、12与四球、奪三振率が4.57、K/BBは1.83と三振を奪うことができていない。
巨人のその他の先発投手(5先発以上)の奪三振率を見ると先発陣では戸郷 翔征(聖心ウルスラ出身)が7.73、菅野 智之(東海大相模出身)は6.29、山﨑 伊織(明石商出身)は5.93となっている。
堀田よりも数値が悪いのは高橋 礼(専大松戸出身/4.36)と赤星 優志(日大鶴ヶ丘出身/4.14)とふたりいる。しかし高橋はアンダースローという武器があり、赤星はK/BBが8.50と四球を出さないコントロールを持ち合わせている。
堀田はストレートの平均球速が140キロ台前半。チェンジアップ、スライダー、カットボール、フォークなどの変化球も操るものの、誰もが認めるウイニングショットと言えるほどのボールにはなっていない。特にストレートが心もとない。打ち込まれた楽天戦でも8安打のうち本塁打を含む6安打はストレートを弾き返されている。
青森山田高時代から最速150キロを超えるストレートを投げるなどポテンシャルは高い。2019年のドラフト会議で1位指名を受けたことも、そのひとつの証明だろう。入団後にトミー・ジョン手術を受けたが、昨冬のウインターリーグ(台湾)では最速157キロを記録。150キロ以上のストレートを投げ込む力もまだまだある。
チェンジアップなどの変化球を生かすにしてもストレートの強さが重要だ。二軍で再調整となったが、まずはストレートの力強さを取り戻し再び一軍の舞台に戻ってくることを期待したい。
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