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【センバツ準決勝第一試合見どころ】星稜-健大高崎は超高校級捕手対決に注目!

2024.03.30


第96回選抜高校野球大会(センバツ)も、4強が出揃い、いよいよ佳境に入ってきた。30日に準決勝が行われるが、カード別にみどころを紹介したい。

第1試合は星稜(石川)と健大高崎(群馬)が対戦する。昨年秋の明治神宮大会優勝校と、昨年秋の関東大会4強チームの対戦となった。今大会の戦いぶりからでも、多くの見どころはあるが、ここは両チームの捕手に注目したいと思っている。

星稜は2年生ながら3年生の投手をリードしている能美 誠也捕手(2年)がいる。6番打者ながら今大会は打率.556。チームで唯一の三塁打を放つなど長打力も発揮しているが、快足の持ち主でもある。今大会ここまで3盗塁をマーク。4強チームのメンバーでもトップの数字だ。低反発バット使用となり、ますます足を使った攻撃が重要視されるなか、星稜の捕手は足でも活躍している。

これを止める役目になるのは、健大高崎の主将でもある箱山 遥人捕手(3年)。こちらはプロ注目のドラフト候補生で、二塁到達は1.8秒台の強肩を持つ。1学年下の能美を自由に走らせるわけにはいかない。意地とプライドで全力で阻止するに違いない。もちろん、出塁させなければ足も使えない。投球のリード面でも、打者の能美を抑えにかかるはずだ。

将来性の高い2人だけに、今後のステージでも「対決」は見られるかもしれない。甲子園での「初対決」の結果は、そのままチームの勝敗に直結すると見ている。

<星稜予想スタメン>
(遊)吉田 大吾(3年).250(12-3)
(二)中谷 羽玖(3年).222(9-2)※
(中)☆芦硲 晃太(3年).091(11-1)※
(三)萩原 獅士(3年).182(11-2)
(一)服部 航(2年).167( 12-2)※
(捕)能美 誠也(2年).556(9-5)※
(右)専徒 大和(3年).222(9-2)※
(左)中島 幹大(3年).556(9-5)※
(投)佐宗 翼(3年).000(5-0)
<星稜投手成績>
佐宗 2試合15回11三振7四死球4失点 防御率2.40
戸田 2試合11回7三振1四死球0失点 防御率0.00
道本 1試合1回1三振0四死球0失点 防御率0.00

<健大高崎予想スタメン>
(右)斎藤 銀乃助(3年).273(11-3)※
(遊)田中 陽翔(3年).417(12-5)※
(二)高山 裕次郎(3年).400(10-4)※
(捕)☆箱山 遥人(3年).400(10-4)
(一)森山 竜之輔(3年).100(10-1)
(三)加藤 大成(2年).222(9-2)※
(左)横道 周悟(3年).200(5-1)※
(投)佐藤 龍月(2年).000(8-0)※
(中)佐々木 貫汰(3年).333(9-3)
<健大高崎投手成績>
佐藤 3試合19回19三振7四死球0失点 防御率0.00
石垣 3試合8回6三振6四死球1失点 防御率1.13
(☆は主将、※は左打ち)

<準決勝第2試合の見どころはこちら>
【センバツ準決勝第二試合見どころ】中央学院-報徳学園のカギは、中央学院投手陣! 報徳の好調”3人の左打者”をどう抑えるか

この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

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