【2024夏有力チーム分析】龍谷大平安は県外招待試合でメンタル強化! 豊富な投手陣と超強肩捕手を軸に近畿王者・京都国際を追う
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鏡 悠斗、戸田 幸介、藤原 一輝、大西 傳心、池山 勇祐(龍谷大平安)
6月に入ると夏の甲子園に向けた各地方大会の組み合わせ抽選が続々と行われる。聖地を目指す有力チームの夏直前の戦力を分析していく。
第1回は6年ぶりの甲子園を目指す名門・龍谷大平安だ。
第10回愛知招待試合に参加した龍谷大平安はセンバツ出場の愛工大名電、昨秋愛知4位の小牧南と対戦。愛工大名電には2対5で敗れ、小牧南には9対3で勝利を収めた。今年は春4位に終わった龍谷大平安は、春の近畿大会を制した京都国際を追う立場になる。
技巧派左腕エース、徳島出身の剛腕など投手陣のスタッフは充実
今年は投手陣のスタッフが充実している。大西 傳心投手(3年)は左スリークォーターから130キロ台前半の速球、スライダー、チェンジアップを低めに投げ分ける投球が光る技巧派。春の府大会では大西が中心だったが、多くの投手が出てきた。
まず143キロ右腕・鏡 悠斗投手(2年)は小牧南戦で2回無失点の好投で、この試合の最速は手元のスピードガンで142キロを計測。140キロを何度も計測しており、力強い速球は魅力的だ。中学時代は阿南シティホープに所属し、1学年上は吉岡 暖投手(阿南光)らがヤングリーグで全国優勝している。
吉岡から変化球の投げ方、フォームなどを教わるほど仲が良かった。それでも「徳島を出て県外で勝負したかった」と龍谷大平安への進学を決断。リリーフ中心の起用で、実力を伸ばしている。スライダー、スプリットなど多彩な変化球を操るが、今は直球を磨くために、ほとんどストレート中心の配球を行っている。
原田英彦監督は「良い時はもっと空振りが奪えます。この試合は回転数が足りなかったのか、空振りが奪えずだめでしたね。まだ下半身の使い方に課題があります」と現状を語る。鏡は「まずはストレートを磨いて、3年夏には150キロは投げられるようにしたい」とスピードアップを目指している。鏡の直球の威力はチーム一で、後ろにいると心強いだろう。
愛工大名電戦でリリーフした岩﨑 大輝投手(3年)はしなやかなフォームから最速140キロの直球、スライダー、フォークを武器とする本格派右腕。
原田監督は「やっと出てきた投手です。もっとやってもらってほしいですね」と期待を込める。小牧南戦で先発した臼井 夏稀投手(2年)は右スリークォーターから130キロ台中盤の速球、スライダーを器用に投げ分ける右腕。秋以降に主戦として期待できそうだ。小牧南戦でリリーフした左腕・山本 陽斗投手(2年)など投手陣がレベルアップすれば、さらに少ない失点が計算できるようになるだろう。