「2018年の躍進に憧れて入学」高知商”3年生右腕トリオ”が、明徳・高知・高知中央の壁を突破する!!
6年ぶりの高知大会制覇へ意気込む高知商・市川 蓮斗主将(3年)
6月29日、高知県南国市の岡豊に室戸・嶺北・高知海洋・幡多農・清水の連合1チームを含む23チームの主将、関係者らが集い、第106回全国高校選手権高知大会組み合わせ抽選会が行われた。
この日は高知、明徳義塾、高知商、岡豊のシード4校を除く19チームがくじを引くことに。結果、順調に日程が進めば7月25日13時から春野総合運動公園野球場で開催される大会決勝戦までのやまがたが決まった。
最大の注目はセンバツに出場し、2009年以来の夏の甲子園出場を期す第1シード・高知と、名将・馬淵 史郎監督の下、2022年夏以来の甲子園帰還を誓う第2シード・明徳義塾だ。順調に勝ち進めば、2年ぶり決勝戦での対戦となるが、今年ここに割って入りそうなのが第3シードの高知商である。チームは昨秋と今春ともに県大会準優勝し、秋は四国大会でも1勝をあげている。勝ち上がれば準決勝で対戦する可能性が高い明徳義塾とは、今春県大会決勝戦で延長10回タイブレーク負け。苦手意識はほぼないと言ってよいだろう。
そんな高知商の強みは、岡村 宝、下元 理巧、塩川 翔馬の3年生右腕トリオ。強肩強打を活かした攻撃面でもリードする主将・市川 蓮斗捕手(3年)も「守備から攻撃につなげていく」チームカラーを体現する存在である。
四国屈指の右腕として名高い岡村は、190センチの長身にして最速144キロを誇る。さらに俊足も持ち味だ。最速137キロの塩川はストレートのキレ、最速135キロの下元は多彩な変化球で打たせて取るという特長があり、いずれも外野手をソツなくこなす打の中心選手でもある。「僕が主将だけど、みんなの意識が高いのでまとめるにも苦労しない」(市川)結束力の高さもこの3人あってこそである。
「実際に甲子園に行き、山梨学院(山梨)や慶應義塾(神奈川)を破った試合を見て、高知商で野球がしたいと思うようになった」
と市川主将が語る等に、2018年夏に見せた高知商の躍進が心が残り、進学した生徒が大半だ。あの日の記憶を自分たちで書き換えるべく、6年ぶり24度目の夏甲子園を狙う。
昨年の覇者・高知中央は、主将・柳原 太樹郎内野手(3年)が、7月13日(土)の高知大会開会式で選手宣誓の大役を務めることに。準決勝で明徳義塾、決勝戦で高知に競り勝った価値の高い前年の優勝。これに続く大会連覇を目指す。また、「どのチームの球児たちも夢をつかもうと必死にがんばっている、という高校野球の良さやすごさを表現したい」と語っており、選手宣誓の内容にも注目したい。
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