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県内無双・神村学園を止めるのは!? 最強投手陣の鹿児島実、躍進続くれいめい、鹿屋農… 初戦から激闘必至【明日開幕、鹿児島大会展望】

2024.07.05


正林 輝大(神村学園)、井上 剣也(鹿児島実)

第106回全国高校野球鹿児島大会が7月6日、開幕する。夏の甲子園を目指す出場74校63チームの選手宣誓は池田の稲 大翔主将(3年)。「自分の宣誓で良い流れが作れるようにしたい」と意気込みを語った。

この1年間の県大会の戦績に基づく獲得ポイントにより神村学園れいめい鹿児島実鹿屋農川内商工樟南鹿児島玉龍出水中央の順に8チームがシードとなった。残りチームで抽選を実施し、初戦の対戦カードが決まった。

昨夏甲子園ベスト4経験メンバーを豊富に残し、今春のセンバツ出場、九州大会準優勝の神村学園が頭一つ抜けている印象がある。追いかけるのは、この1年間安定して4強以上の実績を残すれいめい、県下屈指の好右腕を多数要する鹿児島実、春とNHK旗2度の準優勝だった鹿屋農などである。この1年間、県内の公式戦で負けていない神村学園が順当に連覇を達成するのか。4つのブロックごとに展望していこう。

【トーナメント表】夏の鹿児島県大会 組み合わせ

戦力充実の神村学園、昨夏準優勝の鹿屋中央も注目の好投手が牽引

連覇を目指す神村学園の戦力が充実している。エース番号を背負う今村 拓未投手(3年)の調子が春先から今一つ上がっていないが、2年生右腕・早瀬 朔投手、3年生左腕・上川床 勇希投手らが経験を積み、力をつけてきた。打線はセンバツで本塁打を放った4番・正林 輝大外野手(3年)を筆頭に、岩下 吏玖内野手(3年)、入耒田 華月外野手(2年)、今岡 拓夢内野手(2年)ら昨夏からの経験と実績を積んだ打者がそろっている。エース捕手の木下 夢稀(3年)が九州大会で負傷して以降、マスクがかぶれていないなど、不安材料もあるが、「梅雨明けの暑さ対策やコンディション作りも含めて、大人になったチームが夏を制する」と小田大介監督は言う。

今村拓未(神村学園)

第8シード出水中央坂口 楓投手(2年)、福脇 宗矩(3年)の左右両腕を擁し、4番で主将の竹山 拳士郎(3年)を軸とする打線にも力がある。鹿児島との初戦は1回戦の好カードに挙げておく。秋春連続で8強入りした国分中央はシード校にそん色ない実績と戦力がある。昨夏準優勝で注目の好右腕・谷口 優人(3年)を擁する鹿屋中央も要注意な存在。どこが勝ち上がるにしても序盤から気の抜けない戦いになりそうだ。古豪・鹿児島商は春はれいめい、NHK旗は樟南と強豪私学に1点差負けの惜敗が続いた。この夏は神村学園に一泡吹かせ、久々の夏の甲子園を虎視眈々と狙っている。

【次のページ:連続準優勝の鹿屋農業、川内商工など強豪ひしめくブロックに】

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この記事の執筆者: 政 純一郎

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